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テンペスト 第8話「ペリーとの対決」感想


1853年5月26日 ペリー、琉球に来航。

浦賀に黒船の艦隊を見せつける前に、琉球の地にやってきたペリー。
それは、アメリカにとって、沖縄本島がアジア進出の足がかりとして極めて重要な地理的条件を兼ね備えていることをすでにこの新興近代国家は見抜いていたからでしょう。
当時、アジアはヨーロッパ諸国の植民地獲得競争の狩り場であり、それに出遅れたアメリカは、未だ列強の勢力の及んでいない日本周辺にその活路を見出そうとしていたのです。


THE KEYSTONE OF THE PACIFIC
(太平洋のカナメ石)


のちにアメリカは沖縄をこう呼び、太平洋戦争の終盤ではこの島を力づくで奪ってしまいます。
ペリー来航の時は、アメリカ大統領の意向により武力行使を禁じられていた(だからこそペリーは、武力を背景にしながらも、琉球に対しても日本に対しても、一発の実弾も撃つことはなかった)ため、それができなかったんですね。
結局、琉球は日本の支配下にあることなどを理由に独断での交渉には最後まで応じず、いわば日本に責任を押し付けるような形で難を逃れた。
アメリカがその雪辱を果たすのは、つまり約90年後、太平洋戦争の終盤まで待たなければなりません。


何が言いたいかというと、それだけ、この当時の沖縄の交渉力が優れていたということですよね。

そこをドラマでどう表現するのか?
琉球史の最後の輝きともいえる、クライマックスの場面。

ドラマ『テンペスト』が輝きを取り戻せるかの試金石でもあったはずです。

________________________________________________________



琉球キングダムの中で話し合われる、対ペリー戦略。
かつての海洋王国の意地を見せて、外交戦略を綿密に練りあげるのかと思いきや・・・
なんだかすごくなげやりな感じで、朝薫に責任を押し付けてしまいました。

「どんな詭弁を使ってもよい。奴らを追い払うのだ!」

とか言っておりましたが、めちゃくちゃ幼稚な政治してるなぁ・・・
(まるで我が国のようではないかぁ!!)
でも、「詭弁」ならプロフェッショナルがいますものね、あの人に任せるしかないでしょう。
ああ、それで彼女が出てくるんだな、と思っていたら。

「分かっているよね。詭弁を使ってはいけないよ、朝薫」

分からない。いや、本当に分からないです。
それに、この言葉をあなたが言ってはいけないでしょう。
あなた自身の身勝手な行動を正当化するために、あなた今までどれだけの詭弁を使ってきたというのですか??
それを忘れたかのように、よくもまあそんな涼しいこと言えますね。
こんなダークでわがままな主人公、NHK史上始めてじゃないですかね。




ペルー提督


それにしても若いペリーですね。
Wikipedia で調べたところによると、本物のペリー提督は当時59才。
『龍馬伝』では、限りなくペルリ提督に近づけていましたけど、今回のはなんだか若造の水夫みたいでしたね。
「このドラマは Wonderland、架空の世界なんですよ」ということを印象づけたいために、あえて偽ペリーを使っているのでしょうか?
孫寧温の質問に素直に答えたり、すごく人の良さそうな感じ。
あと、ベッケルハイムがなぜか悪の片棒を担いだり、「孫寧温を出せ!」とは意味もなくわめいたり、意味不明のキャラでした。




ペリー宴会の様子


ドラマをたどっていても下らないだけなので、少し史実を紹介します。

実際のところ、琉球は、まともな交渉をすればペルーの要求通り開国させられると思ったんですね。
かといって、断ることもできない。軍事力の行使を禁じられていることを、当然琉球は知らないわけですから。
そこで、徹底的な「どっちつかず作戦」に出た。

まずは、仮に条約を調印しても政府が責任逃れできるよう、法的な実効力のない架空の政府を作って対応。
しかも、ペリー一行を宴会などに誘い、存分に歓待して要求に応じると見せかけておいて、石炭などの補給基地はすべて琉球政府の資金で作り、アメリカの技術支援及び資金援助は一切断るわけです。
「これは我々の好意としてあなた方にお貸しするもので、取引ではありませんよ」という形にしておき、条約という形でアメリカの影響を受けることは最後まで拒んだ。
こういった変幻自在の交渉に愛想を尽かしたアメリカは、結局は日本の開国を優先させた、という経緯があります。


この琉球外交は詭弁以外の何ものでもありません。
そして僕は、この詭弁外交を見たかったんだ。




いつもは口八丁手八丁で乗り切ってきた寧温が、この時だけなぜ「相手に詭弁は通じないから、本音でぶつかろう」とか言い出したのか、僕には分かりません。
ここで口先八寸を発揮してこそドラマが盛り上がってくると思うのですが、見事に期待を裏切ってくれたおかげで、今回は単なる消化不良に終わってしまいました。
ちぇっ。肝心なときに役に立たねぇよな、真鶴はよぉ




叫ぶ朝倉殿


あとは、最後のクライマックスである、琉球処分を残すのみ。
こいつがその伏線みたいなことを言ってましたが。
真鶴さんを本来の彼女に戻すために、職権を乱用するそうです。

全然期待していません。
結局、両性具有のヒーロー(ヒロイン?)が全て解決してくれるのでしょうから。



このドラマも、2流恋愛ドラマに堕ちたな…




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