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新選組血風録 第11話「菊一文字」感想


息を呑んだ…


お悠さんが殺された瞬間、まさかの展開に唖然としました。
予告でも完全に隠されていましたから。
それからラストまでの10数分は、本当に、息を呑む展開。

前回の、敵も見方もなく混沌とした展開でなく、今回は、完全に善悪がハッキリしている。
メリハリの効いた脚本の腕に、脱帽です。
…というか、こういうのをなぜ中盤できなかったのか?????
わずか10数回の中で、ここまで質が上下するドラマも、珍しいのではないでしょうか。




菊一文字を見つめる沖田総司


今回の見どころのひとつが、、沖田総司が、700年の時を経た「菊一文字」を眺めるシーン。
外面の瞳は刀を眺めると同時に、内面の瞳で、風前の灯火となりつつある自らの命を凝視している気がして、切なくもありました。
僕は刀のことは全然詳しくないのですが、700年ものあいだ存在しているというのは、並大抵のことではないと思います。平安から幕末までですから、歴史の重みは半端でないです。

それだけの期間、生き続けてきた刀が、今、自分の手元にある。
しばらく後で、自分の命のはかなさと対照的にみるセリフが出てくるのですが、その前に、すでに、そういった流れを予感させる場面があり、見ていて悲しくなりました。
労咳。刀では決して斬れぬ敵。
散々型破りな言動をしてきた総司だけに、天才剣士も病の前では無力であるという象徴的な場面だったと思います。




沖田を引きとって欲しいとたのむ土方


土方歳三。
はじめは「感情の起伏を表さない、何だかサイボーグみたいな人だなぁ…」と冷ややかに見ていたのですが、前回、弱みを見せたことによって、逆に人間味が増しましたね。
今回のセリフも、前回がなければ「鬼の土方がなにショボイこと言ってんだよォ」と視聴者に一蹴されそうなものですが、自分の弱さと向き合い、それを克服した今の土方だからこそ、他人(ひと)の弱さを知り、それを慈しむ心が出てくる。
そういった心情は、十分理解できるのです。

その心中を隠しあくまで「新選組のため」と言い繕う姿も、いじらしいものがありましたね。




土方と総司の真剣勝負


土方と総司の、文字通りの「真剣勝負」
700年、そしてこれからも生き続けるであろう菊一文字と出逢ってしまったからなのか、又は、お悠さんと再び出逢ってしまったからなのか、沖田総司の剣に、明らかに迷いがありましたね。
自分の命の短さを嘆き、命を惜しむという、武士にあってはならない迷い。

総司自身は「病のため、刀が思い通りに振れなくなった」と言っていて、土方もそう思っているふしがありましたが、僕は、沖田総司の心の迷いが、病という形になって現れたのだとみました。
改めてそう思ったのが、最後のシーン。




沖田と戸沢の一騎討ち


悠が死んだことで、何かが吹っ切れた沖田総司。
番組の建前としては「お悠の仇討ち」ということになるんでしょうが、僕は、お悠さんの死は、同時に、労咳に侵されて以来総司の心に巣食っていた「自らの命への執着」の死を意味するのではないか。
そうとらえました。

命の執着を断ち切った総司は、生と死に対する一切の迷いがなくなり、刀の重さに苦しんでいたのがウソだったかのように、菊一文字を自分の分身のごとく自在に扱うことができた。
例の人斬り(戸沢鷲郎)は「眼が違う」と言っていましたが、眼光はあくまで表面的なもので、死生観が、すでに変わっていたのです。
それを見抜けなかった戸沢は、総司に斬られて当然。
彼の剣舞に踊らされるように戦い、死んでゆくのです。




最後のチャンバラは、見ごたえがありました。
戸沢の二刀流も、なかなかカッコ良かったですしね。
最後に来た土方歳三は…別に来なくても良かったのでは…??


来週は…「それからの新選組」みたいな感じ?
100%のオリジナルになるようですね。
あんまりきれいにまとめられても困るのですが、まあ、最終話なので、無礼講でいきましょう!



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よかったですよね

2011/06/17(Fri)12:05

こんにちは。
今回とてもよかったですよね。

沖田総司の魅力に絞った一時間とても楽しかったです。
病と恋による死生観の変化が総司の剣を鈍らせていたという見解は卓見だと思います。
土方と対決する際と、ラストの敵役との対決の殺陣はどちらも見どころですが、なにかモヤモヤが残っていたんです。
とてもよくわかりました。

総司はやはりの全てをふっきった姿で、見事な剣を繰り出していくのが魅力的ですよね。

でも、これで剣を握らないとすると、次回はその姿が見れないんでしょうか。
近藤の狙撃と箱館の土方の様子は予告にありましたが、
新撰組の末路に45分は短すぎですよね。

>こういうのをなぜ中盤できなかったのか
「血風録」は「テンペスト」で本格的にやる前のテストケースという意味があるのかもしれません。
それと、全てを見てないので何とも言えませんが、脚本が渡邊氏ではなく、ここのところ平成ウルトラマンシリ-ズの川上英幸氏のためかもしれません。子供という正直な視聴者のシゴかれているので、普通のライターよりいいのかもしれません。

もうしばらくすると「テンペスト」だと思うのですが、レヴュー続けますか。

私としては「テンペスト」は原作既読者としてNHKに言い分があります。
まず、原作は寒いギャグがかなりあるので、ギャグ時代劇は日曜日に2本いらないので、できるだけシリアスに脚色してほしい。
それと琉球王国の最後と主人公の一生をシンクロさせる大河ドラマ王道をいく作品で、怒涛の展開をみせる作品なので、連続10回で大丈夫かという点です。
ただ、それも脚本が「風林火山」の大森寿美男なので、見事にクリアしてくれそうな気がします。
悩みは仲間由紀恵のバレバレな男装に、どうして誰も気がつかないのかという不思議に悩むだけに、なっててほしいです。

名前:よしぼう (URL) 編集

こんにちは~

2011/06/17(Fri)15:09

いや、今回、良かったんじゃないですか?って、今まで、先週より前はTV-Rocker様の記事しか読んでいなかったんですけど、、、なんか地味でつまらなそうだったし…^_^;

沖田総司役の辻本さんですか…ハイトーンボイスで中性的な人ですね。
最近の男子って中性的な人多いですね。特に男優さん。

でも、それがかえって沖田総司役が似合っていたかも…

菊一文字を熱く語る沖田総司はとても良かったですよ。

土方も鬼の土方と呼ばれていますが、実際は人の情けもわかる厚い人ではなかったのかな?と思います。新選組の中では冷酷なイメージですけど、そうしないと規律が守れなかったのでしょう。

最後の殺陣シーンは見ごたえがありました。
けっこう!やるじゃん!と思ったりして(笑)

名前:エム (URL編集

Re: よかったですよね

2011/06/17(Fri)22:59

> 沖田総司の魅力に絞った一時間とても楽しかったです。
> 病と恋による死生観の変化が総司の剣を鈍らせていたという見解は卓見だと思います。
> 土方と対決する際と、ラストの敵役との対決の殺陣はどちらも見どころですが、なにかモヤモヤが残っていたんです。
> とてもよくわかりました。

そう思ったのは、実は、よしぼうさんも読んでいる「黒龍の柩」の沖田総司と比べてみたからなんです。
あの小説の総司は、潔く死を受け入れていて、それが彼を純粋なものにしているという雰囲気があったと思うんですね。
そう考えたときに、総司の迷い=不純な思い、というのは、結局のところ、自分の命を惜しむところからきているのではないかと、思い至った訳なんです。
さまざまな題材に触れていると、また違った角度から見れるのでいいですよね。



> >こういうのをなぜ中盤できなかったのか
> 「血風録」は「テンペスト」で本格的にやる前のテストケースという意味があるのかもしれません。
> それと、全てを見てないので何とも言えませんが、脚本が渡邊氏ではなく、ここのところ平成ウルトラマンシリ-ズの川上英幸氏のためかもしれません。子供という正直な視聴者のシゴかれているので、普通のライターよりいいのかもしれません。

なるほど脚本が代わっていたのなら、納得がいきます。
明らかに途中から「原作に忠実」→「原作をエンターテイメント風にアレンジ」に路線変更されていますから。


> もうしばらくすると「テンペスト」だと思うのですが、レヴュー続けますか。

レビューは続ける予定です。
原作を読まずに、純粋にドラマとして書いてゆく予定です。
ただ、もし、よしぼうさんのようにギャグ時代劇になれば、打ち止めしますが…
BSに限って、そんなことはないでしょう。



名前:TV-Rocker (URL編集

Re: こんにちは~

2011/06/17(Fri)23:11

> いや、今回、良かったんじゃないですか?って、今まで、先週より前はTV-Rocker様の記事しか読んでいなかったんですけど、、、なんか地味でつまらなそうだったし…^_^;

2話から最近までは、本当にくそ地味でおもしろくなかったんですよ。
明らかに制作スタイルが変わった…と思っていたら、上のコメントでもあるように、脚本家が変わっていたようです。
キャストが同じでも、脚本が変わればこんなに変わるんだ、と思い知ったドラマでしたね。


> 沖田総司役の辻本さんですか…ハイトーンボイスで中性的な人ですね。
> 最近の男子って中性的な人多いですね。特に男優さん。
> でも、それがかえって沖田総司役が似合っていたかも…

僕も、今回の沖田総司(辻本祐樹さん)は、総司役としてピッタリの役だったと思います。
最近はようやく永倉・斉藤・井上源三郎の区別もつくようになりましたが、最初のころは全く区別がつかず、唯一、沖田総司だけは早くからキャラが確立したように思います。


> 最後の殺陣シーンは見ごたえがありました。
> けっこう!やるじゃん!と思ったりして(笑)

すごかった!
動きが早いし力がこもっているので、演技に見えないんですよね。
あれだけの動きを自然にできるようになるまでは、相当練習したんだと思いますし、間違いなく筋がいいですよね。
今後の活躍が楽しみな俳優さんになりました。

名前:TV-Rocker (URL編集

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