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新選組血風録 第10話「油小路の決闘」感想


何だかまた、湿っぽいドラマだなぁ…


そんなこと思いながら、最初は見ていたんです。
美代に振り回される土方とか、どうなんだよ…と思いながら。
昔の時代劇って、こんな感じだったのかなぁ…と・・・


その流れを、近藤と伊藤の会談を足がかりに、急変させるんですよね。
土方の変化と、ドラマの流れを同調させる展開。
ドラマ仕立ては古風だと侮っていた『血風録』ですが、見直しました。


レベル高いし面白い!


ちなに今回の話は、原作とはかなり離れた、ほぼオリジナルストーリーです。
原作はというと、(こんなこと言うとまたもやファンの方に怒られそうですが)、伊東甲子太郎の入党から油小路の決闘までをほぼオーソドックスに文書で綴ったのみで、派手さはありません。
司馬遼太郎さんの格調高い文体で体裁を保っていますが、これをそのままドラマでやると、最低に退屈なドラマになるのは目に見えている展開でした。

今回は、ドラマ風に完全にチューンナップして、今までの『血風録』の中では第1話以上の最高の出来栄えになっています。
特に、前半と後半のギャップを、土方の心情の変化を軸に描き分けたのが素晴らしい。
45分間でここまで描き切ったことに、拍手喝采です。




近藤勇の首を取る


今回は光っていましたね、伊東甲子太郎。
前回、彼の新選組離脱の理由があいまいだと書いたのですが、今回のためにとっておいたのですね。
なかなか憎い演出をしてくれます。

御陵衛士の屯所で、堂々と倒幕論をぶちまける伊東。
最後にハッキリと「近藤の首を取る」と宣言したのには驚きました。
『新選組!』では、どちらかというと薩摩に取り入るためやや消極的な理由で、近藤暗殺を目論むのですが、この伊東甲子太郎は、もっと自立していました。
なかなかの野心家・活動家であり、将の器たる人物です。




新選組決別の証


近藤暗殺に志願した藤堂平助。
『新選組!』の、近藤と伊東の恩の間で苦しむ平助もいいのですが、今回の彼はまたひと味違っていて、完全に伊東寄りです。
しかも決別の証として自分が近藤を斬ると進言するあたり、幕末の武士らしいですね。
伊東も彼を信頼していて、このあたりの関係は、『新選組!』よりずっとストレートに描かれています。




近藤伊東対談



いや、ナレーションなくても2人が会うことは流れで分かるんですけどリラックマ10「飽きた」
ナレーション尽くしの龍馬暗殺劇を含め、あの抑揚のないナレーションはもっと削っても良いと思うのですが、どうなのでしょうか??

…それはともかく、近藤と伊東、


両者による囮作戦の激突


これは見甲斐があった。
新選組は局長を囮として総大将を討つ、御陵衛士もかしらを囮として総大将を討つ、しかも刺客は同じく2名と対比させ、近藤と伊東の決着と同時に、斎藤一と藤堂平助の人間ドラマにも決着をつけさせようとしたんですね。
この構図は、よく練られていると思います。

何より、この対談を美談で終わらせた『新選組!』より、遥かにリアリティがあった。
この回こそ「謀略の嵐」にふさわしい。




貴様はそんなに命が惜しいのか!


斎藤一と藤堂平助。
両者の決着は、迫力がありましたね。
さらに、平助のこのセリフが良かった!
武士の魂を見せられたような思いがしました。
最後に獅子奮迅の戦いをして果てる姿は、静かな音楽と相まって、感動を与えてくれました。
音楽が止まった瞬間のあのシーン…なんともいえない悲しさが漂った。




伊東の暗殺から油小路までがスピーディーで、後半は本当に息もつかせぬ展開。
残りあと2回ですが、中盤の中だるみは何だったのかと思うほど、終盤で蘇ってきました。

次回、まさかのお悠さん登場。
前回はプラトニックな関係で終わったふたりでしたが、ここで再登場させるとは、なかなか味なことをしてくれますね。
原作「菊一文字」をどれだけ巧妙に変えてくれるのか、楽しみです。



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あー面白かった

2011/06/11(Sat)09:47

今さっき九話と十話続けて見ました。
とてもよかったです。レヴュー見る前に見ていたらもっと感動した気がします。(それが少し残念か)
鶴見唇吾の伊東甲子太郎のヒールぶりと、藤堂平助と斉藤一の友情とその決着という視点から、油小路をとらえなおしていて最高でした。

おっしゃるように、近藤と土方の溝や、鬼の土方が、恋人を間者に仕立てたことへの迷い、も味わい深かったです。

油小路というと、伊東がどこか間抜けなイメージ持っていたのですが、土方たちと、伊東たちの知恵を絞った闘いに仕立ててある点もポイント高いです。

幕末史的に面白いのは、土方と桂小五郎の実際にはありえない対面なんだろうけれど、今たまたま、土方が勝海舟、小栗上野介、坂本龍馬らと会い新撰組の行く末を考える、北方謙三の「黒龍の柩」を読んでいるところなんで、そんなに違和感はありませんでした。

「新撰組血風録」もついこないだ見出したばかりなんですが、もう終わり。ほとんどこれから見るんですが、ちょっと名残惜しいです。

名前:よしぼう (URL) 編集

こんにちは~

2011/06/11(Sat)15:13

こちらの新選組血風録には初コメです。

この放送の時間帯は食事タイムなので…
キッチンのテレビはBSは映らないので、おまけにまだアナログです。いっそのことデジタルに変わる瞬間(画面がザー!!)でも見るかな?^_^;

今回、油小路の決闘ということで録画して見ましたよ!

TV-Rocker様がよく「地味」と言われていたと思うんですけど…
うん!地味!(笑)

最初、なんなんだよ~このなよなよした(気持ちが)土方は!と思いつつ見ていました。

でも、伊東甲子太郎が出てきた後半は良かったですね。鶴見辰吾さんもなかなかいいと思いますが。

私の中の新選組血風録と言えば1965年のドラマですね。
TV-Rocker様が生まれていない頃のお話です。

司馬遼太郎さんはドラマ化に難色を示されていたそうですが、土方歳三役の栗塚旭さんを見て「そっくりだ」ということでOKされたそうです。

彼ほど土方歳三役が似合う俳優さんはいないのではないでしょうか。
後に放送される「燃えよ剣」でも土方歳三役をされています。
1970年ですから万博の年です。

今で言うイケメン、硬派の時代劇スターですね。

後で知ったんですが、大河ドラマの「新選組!」にも土方歳三の実兄役で出演されていたそうです。

私は残念な事に大河ドラマの「新選組!」はほとんど見ていませんでした。

あ・それからナレーションは要らないですよね。私も聞いてきてうっとうしかったです。

名前:エム (URL編集

Re: あー面白かった

2011/06/11(Sat)23:40

> 油小路というと、伊東がどこか間抜けなイメージ持っていたのですが、土方たちと、伊東たちの知恵を絞った闘いに仕立ててある点もポイント高いです。

そこは僕も思いました。
彼の最期がそういうイメージなので、伊東甲子太郎がどうしてもあまり評価されないんですよね。
今回はその既製のものを払拭してくれて、小気味良かったです。
伊東が策を講じてくると読んだ上での土方の作戦、まさしく頭脳合戦でしたね。

伊東甲子太郎は、佐幕の新選組を勤王倒幕に改革しようとしたという点で、ある意味無茶といえば無茶なのですが、その発想力や行動力は、近藤・土方とはまったく種類の違うもので、別の魅力があります。
(発想としては、新選組の前身である浪士組を朝廷直属の軍にしようとした、清河八郎に似ているような気がします)
今回、彼を土方と互角に描いてくれて、本当に良かったと思っています。


> 幕末史的に面白いのは、土方と桂小五郎の実際にはありえない対面なんだろうけれど、今たまたま、土方が勝海舟、小栗上野介、坂本龍馬らと会い新撰組の行く末を考える、北方謙三の「黒龍の柩」を読んでいるところなんで、そんなに違和感はありませんでした。

奇遇ですね。
実は僕も「黒龍の柩」読んでいる途中です。
※といっても、複数の本を交互に読んでいる関係もあって、未だ山南の切腹までしか進んでいませんが…汗
北方謙三さんの歴史ものは、男を極限にカッコ良く描くのが上手で、かつ、謀略策略を重視してものを書かれるので、僕は大好きです。

名前:TV-Rocker (URL編集

Re: こんにちは~

2011/06/11(Sat)23:48

> この放送の時間帯は食事タイムなので…
> キッチンのテレビはBSは映らないので、おまけにまだアナログです。いっそのことデジタルに変わる瞬間(画面がザー!!)でも見るかな?^_^;

ザー見て経験してほしいです(笑)
おそらく日本で数少ない、歴史の証言者になるでしょうから(笑)


> 最初、なんなんだよ~このなよなよした(気持ちが)土方は!と思いつつ見ていました。
> でも、伊東甲子太郎が出てきた後半は良かったですね。鶴見辰吾さんもなかなかいいと思いますが。

伊東甲子太郎は、今回は非常に良かったと思います。
前回はつい批判した鶴見さんでしたが、ああやって見ると、動揺する隊士をまとめる落ち着いた姿とか、さまになっていたと思います。
連続ドラマって、あんまり後先のこと考えずに批判すると、たまにこうなってしまうんですね(苦笑)


> 後で知ったんですが、大河ドラマの「新選組!」にも土方歳三の実兄役で出演されていたそうです。
> 私は残念な事に大河ドラマの「新選組!」はほとんど見ていませんでした。

あの盲目の人ですね!
出番は少なかったのですが、いやに存在感というかオーラがある人だな…と思って見ていたんですよ。
なんと昔の血風録の土方役だったとは。
存在感の理由、今分かった心地です。
教えていただき、ありがとうございました☆

名前:TV-Rocker (URL編集

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