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新選組血風録 第9話「謀略の嵐」感想


完全に裏をかかれました。
原作では、伊東甲子太郎の登場から油小路の決闘まではひとつの章で語られるので(もちろん、他の章で伊東甲子太郎を登場させてもいるのですが…)、原作を忠実に守るこのドラマで、まさか2回に分けるとは考えていなかったので…
でも、そうして正解だったと思います。

そのそも伊東甲子太郎の人柄を描かないうちに油小路をしても、単なる歴史の解説にしかならないことは目に見えていますからね。
それより、1回目で伊東と土方の対立を十分に煽っておいて、2回目で油小路をやる方が、俄然面白い。
特に今回は、「丹藤の焼き討ち」というオリジナルストーリーを見事に絡ませて、原作を知っている人でも新鮮な仕上がりになっていたと思います。

※ただ、「謀略の嵐」というほど謀略が繰り広げられたかというと、すこしクエスチョンですが…




伊東甲子太郎


今回、そして次回と、ドラマの主役になるべき男。

伊東甲子太郎
(いとう・かしたろう)


それにしてもこのドラマ、地味な役者さんを使うの好きですよね。
原作で彼の容貌を「白皙秀麗」(つまり、顔立ちが整っているということ)と評され、しかも、野望もあり頭も切れる人物なのですから、贅沢をいうともうちょっとハンサムな人を起用してもらいたかったな。

それはともかく、この伊東甲子太郎。
最終的にはドラマにあるように新選組を脱することになるわけですが、その理由が少し弱かったという気がします。
タイトルに「謀略の嵐」と付く以上、彼の新選組内部における謀略劇をもうちょっと見てみたかった。
一説によると、彼は新選組内部において造反組を50~100名近くまで増やした上で、内部クーデターを起こし、近藤・土方らを失脚させ(=暗殺)、新選組を乗っ取ろうと考えていたとも言われています。
やがて世は薩長が握るであろうという目論見から、幕府を見限り、薩摩と行動を共にしようというのです。
これがもし本当であるとすれば、やはり慧眼の士であると言わざるを得ません。

最終的には分離の道をとったわけですが、そういった新選組切り崩しの手腕をもっと鮮やかに描いてくれたら、新選組分裂の危機感をさらに強烈に印象づけたこともできたでしょうし、緊迫感も増したと思う。
もしくは、彼が胸に秘める「勤王・倒幕」の思想をもっと全面に出し、近藤・土方らの佐幕思想とのイデオロギー対立をもっと全面に出す。
そういった、ドラマを盛り上げる演出をもっと行っても良かったのではないかと思います。

どちらにせよ、オーバーリアクションの脚本が、どうも苦手なんですよね。
このドラマは・・・




毒をもって毒を制す


伊藤と土方の対立以上に面白かったのが、近藤と土方の対立。
前回の「士道不覚悟」の流れを引きずっていて、おもしろかったです。
近藤の出した茶を拒む土方など、細かい演出もされていましたし。

対立するふたりですが、最終的に伊藤暗殺では一致し、半ば卑劣な手段で御陵衛士を粛清するわけですよね。
そのあたりのことは来週でしょうが、なかなかおもしろくなりそうです。




丹藤・炎上


今回のクライマックスシーン。

丹藤を燃やすとは、予想外でした。
土方と恋仲でなったことを、ここにつなげるのですね。
なるほど・・・
このドラマの比較的静かで地味な演出のおかげで、別に泣けるシーンにはなりませんでしたが、脚本の流れとしては面白味がありました。




全体的に静かな演出のため、落ち着いて見られる時代劇に仕上がっていますね。
感想記事も、そのためか妙な解説口調になっていますが…

原作や『新選組!』と比較しても、藤堂平助の扱いが変わっていたり、近藤と土方の齟齬、丹藤の一件など、オリジナル要素を出していて、ひとつの作品として味のある仕上がりになっていると思います。
欲を言うと、伊東甲子太郎のキャラをもっと特徴付けたり、ドラマティック要素をもっと出してくれたら良かったのですが、これは個人の好みの問題であるような気もしますし。

とにかく、ここにきて、おもしろさ回復ですね。
来週も、楽しみです。



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2011/06/03(Fri)16:02

今週もしっかり見れました(ほっ!)・・・
なんとか先週あたりから盛り返してきた感があるような・・・(いまさらって気も多少しますが・・・)

伊東甲子太郎が出てくるくだりは「新撰組!」でもなかなかおもしろかったところですが、歴史をまだちょいかじりの私としてはTV-Rockerさんほど掘り下げては見ていないので今回もまあまあ満足でした。
「白皙秀麗」・・・勉強になりました!つまりとても頭のきれるスマートな人物だったんですね。そんなキャラも「新撰組!」では谷原章介でしっかり描かれていたし、ま、今回の鶴見辰吾もこのテの役はなかなかうまいのでまぁ妥当な線では?と・・・どっちにしろ好みの問題ですかね笑

次回が(やっと!)楽しみになってきました・・・

名前:Miwakitz (URL編集

こんばんは,

2011/06/04(Sat)18:25

こんばんは。
面白そうなドラマですね。
BS見られる環境ではないので、ネットで追いかけようと思います。

ただ、批評読むと、原作に忠実にするあまり作品にムラがある感じでしょうか。
脚本家が渡邉睦月氏だからかもしれませんね。この方脚本の腕はいまひとつです。
原作に忠実にしようとするあまり冒険できなかったのかもしれませんね。
今回オリジナル色が強かったのが、かえってよかったのかもしれません。
これから見るほうとしては楽しみです。

ところで、伊東甲子太郎って、「白皙秀麗」なんですか。
こないだ数年まえにやった「壬生義士伝」で、萩原流行さんがやってるのを見たばかりなので、新撰組初心者としては驚きました。
勉強になります。

名前:よしぼう (URL) 編集

Re: タイトルなし

2011/06/04(Sat)20:35

次回が(やっと!)のところが面白かった^^;

毎回不安定な内容でしたが、ようやく固まってきたのでしょうかね。
ちなみに僕は、まだ一波乱あるのではと内心ハラハラしながら見ています。


> 「白皙秀麗」・・・勉強になりました!つまりとても頭のきれるスマートな人物だったんですね。そんなキャラも「新撰組!」では谷原章介でしっかり描かれていたし、ま、今回の鶴見辰吾もこのテの役はなかなかうまいのでまぁ妥当な線では?と・・・どっちにしろ好みの問題ですかね笑

実在の伊東甲子太郎でなく、あくまで『血風録』での彼ということでいうと、こんなくだりがあるんですよ。

(彼の服装の華やかさについて述べた後で)
「たれがみても大藩の留守居役と見まがうであろう。
 それに、白皙(はくせき)秀麗な容貌である。面ながで瞳が異様に黒く、唇に気品がある。これが、土方とならんで壬生浪士の副頭目であるといっても、だれも信じないであろう」
(『新選組血風録』弥兵衛奮迅より)

土方を引き合いに出して、彼の特徴を述べています。
(なんか、土方はそんなに野獣のようにギラギラしてるのかい!?って感じの文章ですけどね)

ただ僕も、彼の経歴(伊藤道場での名声など)、思想(勤王一筋)、行動(謀略は練るが、たったひとりで思い切った行動はできず、案外慎重派)、「御陵衛士」という言葉のキザさ、などから考えて、司馬遼太郎さんの伊東像はピッタリくるんです。
そういう意味で、谷原章介さんは、最適の人でした。
僕の希望としては、彼のような配役を望んでいたのですが…


好みの問題でございます(笑)

名前:TV-Rocker (URL編集

Re: こんばんは,

2011/06/04(Sat)23:59

> 原作に忠実にしようとするあまり冒険できなかったのかもしれませんね。
> 今回オリジナル色が強かったのが、かえってよかったのかもしれません。
> これから見るほうとしては楽しみです。

原作が何といってもあの司馬遼太郎の血風録ですから、「神聖かつ犯すべからず」という雰囲気があったのかも知れません。(特に前半は)
僕は司馬遼太郎さんにも新選組にも強い思い入れがある訳ではありませんので、だから、あんなふうにシャーシャーと批判できたのかもしれないです。
僕の見方では、このドラマは、視聴者をびっくりさせるような仕掛けが足りないというか、ストレートに描きすぎている感がありますね。一世代前のドラマの作り方のようなイメージです。
でも、今回はいろいろ面白い要素もありましたので、幕末史がお好きなら、一度見ておいて損はないと思います。


> ところで、伊東甲子太郎って、「白皙秀麗」なんですか。
> こないだ数年まえにやった「壬生義士伝」で、萩原流行さんがやってるのを見たばかりなので、新撰組初心者としては驚きました。
> 勉強になります。

「壬生義士伝」は、ドラマ版・映画版ともに非常に面白いですよね。
新選組のドラマとしては、かなり面白い部類に入ると思います。
(壬生義士伝に比べたら、今回の血風録は劣ると思われますので…)

あくまで「白皙秀麗」は原作の表現なのですが、僕のイメージとしても、伊東甲子太郎はそのイメージの方が合っていると思います。僕の中では、もっと評価されるべき人物だと思っています。
(詳しくは、前の方のコメントをご覧下さい)

名前:TV-Rocker (URL編集

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