< 2017年07月 |  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 | 2017年09月 >
ホーム  > スポンサー広告 > JINは大河ドラマを超えたのか? > JIN-仁- > JINは大河ドラマを超えたのか?

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

JINは大河ドラマを超えたのか?


結論。

「JINは大河ドラマを遥かに超えた」


昨日、TBSドラマ「JIN-仁-」を見ました。
圧倒されました。
今まで、大河ドラマを見てネチネチ批判している自分が馬鹿らしくなるほどの出来でした。


オープニングタイトル


クオリティの高さは、僕の予想を遥かに超えていました。
今の大河ドラマなんて、このドラマが登場した以上、青菜に塩です。
第1話、しかも2時間スペシャルということを差し引いたとしても、今のNHKが、今の大河ドラマのスタッフが、これだけのものを作ることができるのか。

以下、自分なりに『JIN-仁-』に着目したところを述べてゆきたいと思います。



(1)ドラマの主題が明確


咲さんは、医者でもあるんでしょ?


物語が始まってしばらくして出てくる、南方先生と咲さんの会話。
この短いセリフの中に、ドラマの主題が集約されているような気がします。



あの大地震でひとりの命を助けるのに大勢の人が総力を挙げている一方で、「誰でも良かった」と無差別な殺人が行われる。
10代の心臓病の子供の命を助けるために、法律を改正し、現代医学の技術の粋を集めた移植手術が行われる一方で、居眠り運転で6名の何の罪もない小学生の命が奪われる。
幕末も現代も、世の中は、理不尽に満ちています。

その理不尽や不条理を一番強く感じているのは、もしかしたら命を救う最前線にいる、医師たちなのかも知れません。
このドラマは、

命の重さとは?
医師の使命とは?


という問いを、現代に鋭く突きつけている。
その重いテーマからブレず、逃げず、正面からぶつかっているところが、心を打つドラマに仕上がっている最大の要因だと僕は思います。




(2)歴史を大事にしている


禁門の変


今回、歴史上の重要な出来事が多く絡んできましたね。
池田屋事件を、回想にも関わらずキチンと映像化されたのにも感動しましたが、圧巻はこの「禁門の変」でした。
この迫力と現実味は、『龍馬伝』を超えたんじゃないのでしょうか?
両者を比べたときに、兵や民衆が死に、弱き者が逃げ惑う姿を映像化したという点で、『JIN』の方がリアリティがあっと思います。

そこに至る過程も秀逸で、「池田屋事件」の伏線があり、セリフや長州の動向などで、視聴者に「いつ長州が爆発するのか?」という緊迫感を与えています。
南方先生が京に行くという出来事とリンクさせる手法はお見事のひとことで、僕としては、京滞在中に禁門の変が起きるのか、否か、ドキドキしながら見ていました。




久坂玄瑞の遺志


久坂玄瑞、切腹前のセリフ。
こんな高尚なセリフ、『龍馬伝』であったでしょうか?
「攘夷」の解釈はさまざまで、ひとくくりにできるものではないのですが、そのひとつの解釈がまさか『JIN』の中で聞けるとは予想していなかったので、このシーンは心に残りました。

「久坂玄瑞」といえば尊攘過激派として知られているため、どちらかと言えば「禁門の変」を主導した人物として描かれることが多いですよね。
今回は、彼が元医者だったということと、この政変に反対したということから、今までは違う新鮮な久坂象を見せていますが、「少しなよなよした顔の元医者」=「戦争に反対した」という、ありがちな短絡的なつながりでなく、彼の主張をドラマ内でセリフとしてキチンと残したことは、素晴らしいことだと思います。

このセリフなんか、幕末史への深い関心と理解力がなければ、産み出せない言葉だと思います。




(3)ドラマの内容に不自然さがない


仮診療所


西郷の手術を終え、仮の診療所に戻ってきた南方先生が見たものは、ペニシリンが途絶え、万策尽きたありさまであった…

このシーンなんかでも、帰ってきたら誰かがペニシリンを手配してくれていて、「良かったね♪」となっていれば、そりゃ見ている方としてはほっとするのですが、やはり不自然さが残るんですよね。
「やっぱりドラマだよな。主人公は、ほっといても上手くいくようになってるからいいよな」となる。

今の大河ドラマがまさにその典型で、都合よく脚本をいじくり回した結果、もはや3流の紙芝居としか見れない。史実がどうのこうのでなく、物語に入ってゆけないのです。


『JIN』では、平成の人間が幕末に入る不自然さをカバーする意味合いもあり、ドラマの細部に渡って不自然な要素をなくそうと努力しているのが分かります。だから、「幕末にタイムスリップしたら、こんなんだろうなぁ」とリアルに想像でき、物語にすっと入り込めるのだと思います。




(4)演出が神


久坂玄瑞の切腹を止める龍馬と、佐久間象山を救おうと駆け込む南方先生のシーンを交互にカットで挟む、ほとんど神業のテクニック。
音楽が素晴らしく、しかも同一系統で統一されているので、ガチャガチャ感(ドラマのはずなのにミュージカルのような、音楽が邪魔になる感じ)がない。
焼け野原となった京で多くの命を救えなかった流れから、栄さんが亡くなったのでは?という絶望を暗示させつつ、最後の最後に感動を与える絶妙のカット。
何より、大沢たかおさんの、体全体を使った最高の演技。

「ドラマって、こんなに上手く作れるものなんだ!」って、目からウロコが落ちましたリラックマ50「ビックリ!」

________________________________________________________

この「JIN」の制作スタッフならば、間違いなく、歴史に残る大河ドラマを作れる。
そう確信しました。
このスタッフが、1年50回分の枠と、潤沢な予算と、キラ星の俳優陣と、さらに大河ドラマの知名度をいかんなく活かしてドラマを作れば、間違いなく、近年最高の大河ドラマになるのは間違いない。

まあ、それは夢物語としても…

今後、このドラマがどう進んでいくのか?
歴史上の人物・事件が多く取り上げられることを願いつつ…
自分としては、『JIN』を


『TBS大河ドラマ JIN-仁-』


として見ることにします。


※感想も続けていきたいのですが…
 『江~姫たちの戦国~』『新選組血風録』に続いて、さらに増えるとなると…
 他の記事を書いてる余裕はなくなるなリラックマ25「走る」イソガシ、イソガシ




過去の記事一覧へ>>



ワンクリックの応援お願いします

関連記事

2011/04/21(Thu)23:16

ショックで~す!この記事をもう少し早く見ていたら録画消さないでおいたのにぃ~泣

けっこう長かったので一応録画してみたものの見ないで消去してしまいました。
最近サッカーやらまぁいろいろと録画するものが多くて・・・汗

そうですかTBS大河ですかぁ~
かなり軽視していたので改めます!第2回から是非見てみますね!

名前:Miwakitz (URL編集

はじめまして

2011/04/22(Fri)00:52

いつも楽しみに拝見しています。

JINはお書きにならないのだろうか?と思っておりましたらアップされていたので感激です。

前回のJINも見ておりましたので続編が作られると言う事で楽しみにしていました。

確かに龍馬伝よりは見ごたえがあります。
お忙しいとは思いますがぜひ!JINの感想もアップしていただけると嬉しいです。

名前:エム (URL編集

2011/04/22(Fri)13:21

JIN初回は見なかったのですが、この記事を拝見して見たくなってしまいました!
前シリーズはたまに見ていたのですが、やっぱりすごいドラマだったんですね。特に、軸がぶれずメッセージ性があるところが魅力なんでしょうね。しかも久坂玄瑞のことをそんな風に描いても不自然ではないなんて…脚本や演出、おっしゃる通り本当に神業なのでしょう!
テレビをあまり自由に見れる環境にないので、見れたらになりますが、私もぜひ2回目から見たいと思います。魅力を分かりやすく語ってくださり、ありがとうございましたm(_ _)m楽しみが増えました♪

名前:くずゆ (URL) 編集

管理人のみ閲覧できます

2011/04/22(Fri)13:27

このコメントは管理人のみ閲覧できます

名前: () 編集

Re: (Miwakitzさんへ)

2011/04/22(Fri)14:05

> ショックで~す!この記事をもう少し早く見ていたら録画消さないでおいたのにぃ~泣
> けっこう長かったので一応録画してみたものの見ないで消去してしまいました。
> 最近サッカーやらまぁいろいろと録画するものが多くて・・・汗

うわさによると、関東圏のみですが、「4月23日(土)午後2時~4時」で第1話の再放送があるらしいです。
僕のところのMBS毎日放送ではなかったのですが、一応、確認しておいてはいかがでしょうか?
間違いなく、スペシャル版の第1話は素晴らしい出来栄えです!!


> そうですかTBS大河ですかぁ~
> かなり軽視していたので改めます!第2回から是非見てみますね!

大河超えです・・・
と言っても、今の大河は小川みたいなものなので、超えてるドラマはいくらでもありそうですが(笑)
大ジャンプなんてしてくても、少し大股でまたげば簡単に超えられそう(笑)

名前:TV-Rocker (URL編集

Re: はじめまして

2011/04/22(Fri)14:51

> いつも楽しみに拝見しています。
> JINはお書きにならないのだろうか?と思っておりましたらアップされていたので感激です。

いつも見ていただき、ありがとうございます。

いや、書くつもりはなかったんですよ(笑)
録画だけはしておいて、時間のある時にでも見ようかな、という程度だったので。
たまたま会社でJINを見た人がいて、その人は歴史には興味がないのですが、歴史の話で会話が出来ない以上、JINが会話のひとつのネタにもなるなと思って見た次第で・・・汗

記事を書こうと思い立ったのは、ドラマのあまりの質の高さに加え、歴史的事件がかなり本格的に入っていたので、ついつい自分の感想を表現したくて、書いた次第です。


> 確かに龍馬伝よりは見ごたえがあります。
> お忙しいとは思いますがぜひ!JINの感想もアップしていただけると嬉しいです。

この記事の反響に、僕も改めてJINの期待値の大きさを感じました。
もともと、感想を希望する人がひとりでもいれば書き続けようと思っていたので、来週以降も続けます!
(ただ、記事アップは平日になると思いますので、記事が遅いからといって怒らないで下さいね)

名前:TV-Rocker (URL編集

Re: (くずゆさんへ)

2011/04/23(Sat)02:11

> JIN初回は見なかったのですが、この記事を拝見して見たくなってしまいました!
> 前シリーズはたまに見ていたのですが、やっぱりすごいドラマだったんですね。特に、軸がぶれずメッセージ性があるところが魅力なんでしょうね。しかも久坂玄瑞のことをそんな風に描いても不自然ではないなんて…脚本や演出、おっしゃる通り本当に神業なのでしょう!

ふふふ。「JIN見たくなる作戦」成功ですね(笑)

言われるとおり、メッセージが明確で一貫している。
しかもそれが、軽いものでなく、すべての人に関係のある「生命」をテーマにしていますので、見る人の共感を呼ぶのだと思います。
お医者さんの世話になったことのない人はいないでしょうしね。


> テレビをあまり自由に見れる環境にないので、見れたらになりますが、私もぜひ2回目から見たいと思います。魅力を分かりやすく語ってくださり、ありがとうございましたm(_ _)m楽しみが増えました♪

ふふふ。「JIN見たくなる作戦」成功ですね(しつこい??)

寮暮らしは不自由も多いかと思いますが、その分、そこでしか得られない楽しいことも多いと思うので、思い切りエンジョイしてもらえたらな、と、老婆心ながらエールを贈りたいと思います。
…でも、ぜひ見てあげて下さいね!見れるなら!

名前:TV-Rocker (URL編集

Re:

2011/04/23(Sat)02:15

はじめまして。
「意外なほど」に込められたお気持ち、分かります。
江の反動で(?)、何やらすごく感動してしますんですよね。

江は、これはこれで感想を楽しみにして下さっている方もいらっしゃるので続けますが、平日のいずれかの日に、JINの感想はこれからもアップしていきたいと思います。
これからもよろしくお願いします。

名前:TV-Rocker (URL編集

2011/04/23(Sat)15:18

TV-RockerさんJIN観られてたんですね~!今さらですが私も観ました。
自分は何のためにこの時代に送り込まれてきたのか?歴史を変えてしまうことがあってもいいのだろうか?と苦悶する主人公。でも史実通り、佐久間象山は救えず、西郷吉之助は命をとりとめ、焼け出された罪のない人々は死んでいく。南方先生を未来から来たスパーヒーローとして描かず、運命の前に自分は無力なのかと打ちひしがれる普通の人間として描いているところに好感が持てました。(未来から来たので当然武芸のたしなみはなく、目の前で刀を抜かれるとひるむところも^^)
久坂玄端が語った尊皇攘夷に走った理由。現代の目からすると狂信的な思想と捕えられがちな尊皇攘夷を、こう語らせたところうまかったですね!
自分にできることがあるなら、坂本龍馬を暗殺から救いたいと思う南方先生。これ、歴史に「もし」が許されるなら多くの人が感じることじゃないでしょうか。今後南方先生は龍馬とどう絡んでいくのか楽しみです。
内野龍馬は濃かったですね~。「新選組!」「篤姫」など今までいろいろな役者さんが演じる龍馬を見ましたが、一般的に多くの人がイメージするであろう豪快な龍馬のイメージに一番近いのは確かに内野さんかもしれないですね。(でも私にとってはやっぱり福山龍馬がベストなんです。まあこれは大目に見てください^^;)
あとオープニングとエンディングで江戸時代の(?)古写真と現代の風景が対比されるところ、脈々と続く歴史の流れの中で、自分もその一員なんだと感じられます。
ただ一つ残念だったのは、全体的に画面がきれいすぎというか、明るすぎというか。「龍馬伝」の良さの一つは本当に幕末の世界に連れ込まれたかのような、あの独特の煙がかかったような画面にあったと思うんです。それに慣れてしまったせいか、どうもJINの画面があまり幕末に見えなくて^^;
でも久しぶりに毎週見るのが楽しみなドラマに出会えました♪TV-Rockerさんもこれから毎週感想をアップして下さるとのことでうれしいです^O^

名前:うめこ (URL) 編集

Re: (うめこさんへ)

2011/04/23(Sat)21:11

> 南方先生を未来から来たスパーヒーローとして描かず、運命の前に自分は無力なのかと打ちひしがれる普通の
> 人間として描いているところに好感が持てました。(未来から来たので当然武芸のたしなみはなく、目の前で
> 刀を抜かれるとひるむところも^^)

そうですね。主人公のご都合主義でなない。
そこは当たり前のようで、今の大河を見て狂いかけていた自分の感覚を正常に戻してくれ、良かったです。


> 久坂玄端が語った尊皇攘夷に走った理由。現代の目からすると狂信的な思想と捕えられがちな尊皇攘夷を、こ
> う語らせたところうまかったですね!

このシーンは、全体を通して僕が一番好きなシーンです。
最後の「もう一度生まれてきたい、そういう国に・・・」という龍馬のセリフが良かったという声は多かったのですが、僕は、幕末の思想的な部分に反応してしまいます。
言われるとおり、攘夷思想をひとつの手段と語っていた久坂の言葉は重みがありました。このようなセリフ、2話以降もたくさん出てきてほしいですね。


> ただ一つ残念だったのは、全体的に画面がきれいすぎというか、明るすぎというか。「龍馬伝」の良さの一つ
> は本当に幕末の世界に連れ込まれたかのような、あの独特の煙がかかったような画面にあったと思うんです。
> それに慣れてしまったせいか、どうもJINの画面があまり幕末に見えなくて^^;

たしかに。
風景だけでなく、人物もどこか小奇麗で、弥太郎みたいな人はなかなか出てきませんね(笑)
ちなみに、龍馬伝の埃に使ったコーンスターチは、スタジオで使うため空調を勝手に止めて、よく管理人さんに怒られてたという話を聞いたことがあるような・・・(^^)

名前:TV-Rocker (URL編集

コメントの投稿

コメントの投稿
装飾
非公開コメント


トラックバック

トラックバックURL


▲page top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。