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龍馬暗殺現場の真実(2)


 龍馬暗殺特集


第2弾は、龍馬暗殺、その瞬間を捉えたいと思います。

ここから先は、事件の2日後に絶命した中岡慎太郎の死に際の説明と、明治3年に「自分たちが龍馬を襲撃した」と自白した今井信郎しか証言者がいません。
中岡慎太郎は深手を負いその記憶がすべて正しいとは言い切れず、今井信郎の証言も事実と食い違うところがあったりと、どちらが正しいとも確証がもてず、両論の違いは古今、さまざまな歴史学者の研究対象になってきました。
現在もなお、多くの謎が残り、そして今後、新たな証拠が見つかる望みもない、暗殺現場。
死者のみがすべてを知っています。


________________________________________________________


夜10時ごろ。

近江屋に、トントンと戸をたたく音がします。
2階の八畳間で内職の楊枝削りをしていた藤吉は、ハテこんな時間に誰だろうと1階に降りると、そこには、3人の武士がたたずんでいました。

「自分は松代藩の者だが、坂本先生に火急の用でお目にかかりたい」
(十津川郷士説も有力です)
そう言い、手札を差し出します。

藤吉は特に不審もなく「少々お待ち下さい」と、2階に上がり龍馬に取りつごうとします。


ここで藤吉が、少しでも不審を感じ
「坂本先生はあいにく不在ですが、どういった用向きでしょうか?」
と相手の素性を正すような行為に出ていれば、或いは最悪の事態は防げたかも知れません。

そのあたりが、龍馬が人柄を気に入った藤吉らしいと言えばそれまでですが…
龍馬同様、彼も大らかな性格の反面、危機管理能力に劣っていたと言うより他はありません。

龍馬も、藤吉でなく、ネズミのように周囲に警戒心をめぐらすような人間を用心棒に雇えば良かったのに。
刀も嫌い、土佐藩邸に移ることも嫌った龍馬らしいですが、その性格が命取りになっとことは否めません。




2階に上がって、龍馬に取りつごうとした藤吉。
しかし、それすらも、暗殺者は許しませんでした。

音も立てず藤吉の後ろにそっと忍び寄っていた暗殺者は、彼が2階に上がったと同時に、背後から一刀のもとに斬り伏せられます。

バタン!
うめき声とほぼ同時に、藤吉の巨体が床に倒れます。


「ほたえな!」


土佐の方言で「騒ぐな」という意味です。
龍馬は、どうせ藤吉が誰かと相撲でも取ってふざけているのだと思ったのでしょう。


おそらく、以前にも藤吉がふざけてドスンドスンといわせていたことが何度もあったのだと思います。
龍馬は「いつものおふざけだろう」と、気にも留めていなかったのでしょうが…
しかし、常に最悪の事態を想定して行動するのが、危機管理能力の鉄則。
ドスンという音が聞こえるたびに、彼は万が一にそなえ、刀を手元に引いておくべきでした。
全くの無防備であったことが、龍馬の運命を決定づけてしまいます。



近江屋の2階見取り図


寸刻ののち、龍馬らがいる奥八畳間のふすまが開かれます。

「坂本先生、お久しぶりです」


ハテどなただったかと龍馬が少しクビをかしげたその瞬間。


刺客の一閃、龍馬の前額を横に払う。
血が吹き出す。

同時に、もうひとりの刺客が「こなくそっ!」と叫び中岡の後頭部を斬りつける。

龍馬が床の間に置いてある刀を取ろうとしたとき、二太刀目を右肩から左の背骨にかけて受ける。
三太刀目は鞘(さや)のままで受けたが、刺客の刀が龍馬の鞘を削り、刀身を削りながらもギリギリと眉間を深く刻まれ、ついには脳漿(のうしょう)が吹きだす。
それでも龍馬は「石川(中岡の偽名)、刀はないか、刀はないか」と刀を求める。

中岡はそれどころでなく、屏風のうしろに置いた刀を取る間もなく、わずかに手持ちの短刀で応戦したが、全身を十一ヶ所も斬り刻まれ、意識を失う。
なおもしつように中岡を狙う刺客。腰を二度斬りつけられ、中岡が痛みで意識を取り戻したときに、刺客の
「もうよい、もうよい」
という声が聞こえ、彼らは立ち去ったそうです。




近江屋その後




一瞬の出来事。


龍馬もやがてなんとか意識を取り戻し、中岡に「石川、手はきくか」と尋ねます。
中岡が「きく」と答えると、龍馬はとなりの六畳間によろよろと歩いてゆき、階段の上から近江屋の主人(井口新助)を呼ぼうとしたが、意識がもうろうとしてきたのでしょう。
「おれは脳をやられた。もう何も見えん」
そう言ってばたりと倒れ意識を失い…そのまま、帰らぬ人となります。

中岡は、這いずりながら裏の物干し台に出て、近江屋の人間を呼んでみたが返事がない。
屋根沿いにとなりの井筒屋という道具屋の屋根に行き、救いを求めたが、やはり返事がない。
引き返そうとして、そのまま動けなくなります。



命からがら逃げのびた近江屋の主人、井口新助の急報により土佐藩邸から有志が駆けつけた時には、すでに暗殺者は影も形も見当たりませんでした…

彼らが見たのは、すでに絶命した龍馬と、瀕死の中岡慎太郎のみだったのです。





(主な参考資料)
坂本龍馬のすべて(平尾道雄編)
龍馬のすべて(平尾道雄著)
[図解]坂本龍馬の行動学



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終わった感じがしない

2010/12/03(Fri)11:15

放送終了して早くも1週間、
Rockerさんの記事を読んでると生々しく蘇って終わった気がしません。
私も龍馬さんが終わって、明治へというドラマが始まって欲しかった1人です、
次は弥太郎さんを中心に展開、時々回想で龍馬さんが、とか。
坂の上の雲の記事も楽しんで読ませていただいてます。
次の”江”、”お百姓娘”ピッタリですね。ww

名前:shimasuke (URL) 編集

Re: 終わった感じがしない

2010/12/04(Sat)01:50

龍馬亡き後、薩長の謀略によって徳川がやり込められ、そういう痛々しい経緯をたどりつつも、明治という新しい
世は開け、日本は新たな段階を迎えるのですよね。
時間があれば、王政復古~戊辰戦争なども記事にしたいのですが…
今年は龍馬伝の残りの記事と、坂の上の雲だけでいっぱいいっぱいでしょうね。

弥太郎は最後まで龍馬の引き立て役で(もしくは引き立て役にもなれなかった)、香川照之さんには本当にかわいそうな役だったと同情します。
彼が主人公のドラマ、僕も見たかったです。


『坂の上の雲』の記事は、龍馬伝と並行して書いている関係で充分に推敲しているわけではないので、なんだか記事全体が薄っぺらく感じると思います。自分でも分かっているのですが、時間が…涙

江~百姓娘たちの戦国~(?)が始まったら、記事の数も減るだろうし、少しは落ち着けるかな。。。

名前:TV-Rocker (URL編集

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