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後藤流・大政奉還


「龍馬伝」において、ポスト龍馬どころか、主役の座を射止めつつある(?)後藤象二郎。
もしかしたら本当に、人気で龍馬の上をいくかもしれません。
名場面投票もいいのですが、キャラ人気投票をしてみたらどうですしょうか?NHKさん。


ポスト龍馬


大政奉還建白までの道のりは、決して単調なものではありませんでした。
それまでの、後藤象二郎の動きを追ってゆきましょう。
史実上で見ても、彼の政治的な力量がよく分かるのと思います。




【9月1日】(建白の32日前)
※建白書提出工作のため、京へ
土佐の藩論を大政奉還論で統一させた後藤象二郎は、幕府に建白する政治工作を行うため、大坂・京に向かいます。


【9月3日】
※薩摩の西郷との最初の打診
薩摩の西郷隆盛に、土佐藩から大政奉還建白の意志があることを伝えます。
この時の西郷は、それに対し可もなく不可もなく、という様子だったそうです。


【9月7日】
※薩摩の西郷へ正式な打診
後藤象二郎らは正式に京の薩摩藩邸を訪問し、改めて、建白の旨を伝えます。
それを聞いた小松帯刀は反対、西郷隆盛も前回とは打って変わって明確に反対を主張し、「われわれは、土佐藩の動きとは関係なく、今月20日を期限に兵を挙げる予定である」と強硬に伝えます。
「もう少し延期してほしい」という後藤の要望にも耳を貸すそぶりは見せませんでした。


【9月20日】
※幕府への打診
幕府の重役・永井尚志と面会します。
この席上で、新選組の近藤勇と面識をもったとも記録にあります。
永井との会談で、24日をめどに建白を提出する運びとなりました。

この日、西郷は、兵を挙げていません。
後藤は西郷に、幕府の重役と折り合いがつき、24日に建白書を提出する運びなったことを伝えるのですが、西郷は態度を変えません。
「土佐藩が建白を提出したければ、すればいい。ただし、薩摩藩も同意してくれ、というのは受けかねる。われわれは武力倒幕を目指すのであって、その妨げになるようなことはしたくない」
と、あくまで討幕にこだわります。


【9月24日】
※薩摩への再度の打診
ここでヤケになって、土佐藩単独の建白書提出に踏み切らないのが後藤の政治家としての力量でしょう。
彼は、土佐藩だけで建白書を提出しても、政治の力学上、拒否される可能性が極めて高いことを見抜いていた。
当時の日本最大の雄藩である薩摩の協力が不可欠であることも見切っていた。
だからこそ、そこまで薩摩の同意にこだわったのです。

24日の建白書を、彼は見送ります。

そして、薩摩の工作に乗り出す。
薩摩の中でも穏健派の中心・高崎正風を動かし、彼から、西郷でなく小松帯刀への説得を試みます。
まさに「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」の格言通りの戦略です。
さらにこの場合、馬どころかその馬の世話役を動かすところから始めるような、そんな根回しを周到に行なっています。

この奇計により、小松帯刀が大政奉還建白を承認し、西郷や大久保も「仕方なく」承認することになります。

※もっとも、こういった一連の流れの中で、西郷や大久保は慶喜の建白拒否を討幕の大義名分にしようと考え方を変え、それまでは後藤を泳がせておこういう腹づもりだったようですが…
 大政奉還が成ったという結果論から言えば、彼らは後藤に出し抜かれたと言えると思います。
 もっとも、最終的には強引に武力倒幕にもってゆき、彼らの悲願は達成されるのですが・・・


【10月3日】(建白書提出当日)
ここまでの準備をした上で、後藤象二郎は幕府に大政奉還を建白します。
バックに薩摩藩がついたことにより、建白の政治力が格段に増大したことは言うまでもありません。



ここまで見てきて、お分かりだと思います。
後藤の狙いは、明確で一貫しています。

「薩摩および幕府重役をバックにつけることにより、建白の政治力を増し、慶喜が建白書を受け入れる可能性をできるかぎり高める」

彼は、イチかバチかの賭けはしたくなかったのです。
そこまでの根回しをして、用意周到に建白書を提出したのです。


建白書が明るみに出た以上、反対勢力を活発化させることにもなります。
建白書提出までが前半戦だとすれば、慶喜に認めさせるのが後半戦。
休憩を取る間もなく、後藤は後半戦に突入します。
慶喜が大政奉還を決断する、10日前のことでした。





(主な参考資料)
龍馬のすべて(平尾道雄著・高知新聞社)
一冊でわかるイラストでわかる図解幕末・維新―地図・写真を駆使 超ビジュアル100テーマ オールカラー (SEIBIDO MOOK)
[図解]坂本龍馬の行動学



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