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「坂の上の雲」 第2話「青雲」感想と解説


ほんと、この人の明るさにはため息すら出ます。


やろうぞな、ベースボール


落第を屁とも思わないこの気概。
自由な生き方がウラヤマシイ。

「ベースボール」が日本に入ってきたのは明治4年。
子規はこのスポーツをこよなく愛しました。
ドラマでも紹介されているとおり、子規は自分の幼名「升(のぼる)」にちなんで、「野球」を自らのペンネームに用いたのですが、「やきゅう」と読んだわけではありません。あくまで「の・ボール」と読んでいた。
この言葉を「野球」を読ませ、「ベースボール」の訳語にしたのは、中学時代の子規の3年後輩であった中馬庚とも言われています。これもドラマで紹介されていましたね。
このころはミットもグローブもなく、ぴしゃっとボールを受けるたびに手がまっ赤になったそうです。



しかし…
このシーンがあるからこそ、このシーンで涙を誘うのですね。


いくさをもいとはぬ君が船路


手紙には、短く別れの言葉が。
それに対する子規も、心の奥に寂しさを押さえ込みます。
そして、言葉少なに、つぶやくように送った句がこれ。

いくさをも いとはぬ君が 船路には 風ふかばふけ 波たゝばたて

ここは、ぐっときました。
実は、原作はこの句をつぶやくシーンはなく、けっこう淡々と書かれているんです。
ではこの句は何かというと、海軍兵学校への道を選び、いったん松山に帰ることになった真之に、後日子規が送った句なんですね。
このあたり、単に原作を再現するだけでなく、いろんな資料からツボを押さえていると感心します。
いいシーンですね。僕的には第2話のベストシーンです。



さて、真之の兄・好古はといえば、


メッケルの授業2


「渋柿おやじ」にしごかれていました。

実は、明治政府の当初の方針は「海軍はイギリス流、陸軍はフランス流」でした。
倒幕派の薩長土がイギリスと親しかったことから海軍はイギリス式になったのですが、陸軍は、幕府のフランス式が継承されます。
ドイツはというと、未だ統一すらされておらず、イギリスやフランスに比べると二流国家だと思われていました。
ところが、ここで事件がおきます。「普仏戦争」(プロイセン-フランス戦争)です。
鉄血宰相ビスマルクの強い指導力により、富国強兵を果たしヨーロッパの雄フランスを破ったプロイセンは、ドイツを統合し、ヨーロッパの列強に躍り出ることになるのです。
その時の軍司令官モルトケの教えを受け継いだのがこのメッケル(シブガキ)です。

彼の教えは、徹底した合理主義。
日清・日露戦争から第2次大戦に到るまで、のちの日本のオハコになる「宣戦布告と同時に先制攻撃」という戦法はメッケルが教授したものです。



騎馬隊


そして、好古はフランスへ。
彼がトントン拍子に出世をしていったのは、もちろん彼の能力もありますが、もうひとつは、騎兵を志望する士官が少なかったこともあります。つまり、ライバルがあまりいなかった。

日本は山あり、谷あり、河あり、森あり…起伏に富んだ土地。
騎兵が縦横無尽に駆け回るスペースがそもそもない。
日本で騎兵が効果を発揮した戦場はわずかに3例のみで、源義經が一の谷で見せた鵯(ひよどり)越えと、屋島の戦いと、信長の桶狭間の奇襲のみだと司馬遼太郎さんは言っています。
(個人的には、屋島と桶狭間は騎兵が使われた確証がなく、僕が思うにこの中で純粋な騎兵による奇襲は一の谷のみだと思うのですが…どうなのでしょうか??)

まあ、結果的にはこの「騎兵」設立が日本の中国大陸への外征を可能にしたと言えます。
モンゴルの騎馬民族を見ても分かるように、満州を制圧するには騎兵が最適の兵器となるわけですから。




…ということで、原作ではここまでで文庫本8巻のうち1巻目の最後の方までしか行ってないんですよね。
こんな調子で、13回に収まるのだろうか…
少し不安になりつつも、律の真之への淡い恋心など、原作にはないヒューマンストーリーを入れることにより、淡々とした原作よりドラマチックに仕上がっているのは素晴らしいところだと思います。

この作品、これからだんだん重くなってゆきますからね。。
リラックマ45「ガーン」



(主な参考資料)
坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)



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