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英仏代理戦争


国内のことだけにとらわれがちな幕末史ですが、幕末の日本は海外情勢も非常に大きく影響していることを忘れることはできません。
そこで今回は、イギリス・フランスを中心に世界情勢との関わりを見てゆこうと思います。
まあ、あまり詳しくするのもあれなんで、ざっとですけどね。


(1)当時のアジア情勢

イギリスとフランス。
ヨーロッパで常にライバル同士であった国。

イギリスに続きフランスも産業革命を成功させたことにより、両者の争いは海外に持ち込まれます。

植民地獲得競争


下の図を見て下さい。
当時のアジアにおけるイギリス・フランスの植民地を表しています。
イギリスはインド・ビルマ・マレーを支配し、フランスはインドシナ(ベトナム・カンボジア)を支配しているのが分かります。
シャム(タイの旧国名)は独立を貫いた国ですが、実質的にはイギリスの支配を受けています。
つまり、アジアで残るのは、清国と日本のみ。

列強のアジア進出
列強のアジア進出(19世紀半ば頃、山川出版社・日本史研究より)


「眠れる獅子」中国ですが、清王朝が衰退期に入っていたことも災いしました。
列強の進出に対して有効な外交手段を打てず、イギリスの挑発に乗りアヘン戦争で武力による開国を強いられます。その後の英仏による軍事介入、つまりアロー戦争を経て、清もイギリス・フランスにより半植民地化されてしまいます。
残るは日本のみ、という状況になるのです。


(2)イギリス・フランスの日本進出

日本に進出した両国は、兵庫開港要求などで一時的に協力することはあっても、その後は対立の度合いを深めてゆきます。
これについては、「龍馬伝」でもパークスやロッシュといったヒゲのおじさん(両方とも駐日公使です)が出てくるシーンで、弥太郎の解説付きで描かれていますよね。

イギリス → 薩長倒幕側

1863年7月に起きた薩英戦争以後、軍艦購入や留学の斡旋などで、イギリスと薩摩藩の結びつきは逆に強くなります。
翌年8月にはイギリスを中心とした4ヶ国(イギリス・フランス・オランダ・アメリカ)が長州と下関戦争を行ないますが、これも結果的にはのちの武器購入などでイギリスと長州藩の結びつきが生まれます。

薩長同盟も後押しし、イギリスは薩長倒幕側への結びつきを強めてゆきます。
ただ、イギリス本国としては日本への内政干渉を禁じていたため、薩長へは通訳係のアーネスト・サトウや商人のグラバーなどが積極的に働きかけ、駐日公使パークスはそれを黙認するという形で進んでゆくことになります。


フランス → 幕府側

対するフランスは、イギリスのような諸藩との争いが少なかった分、諸藩との結びつきもイギリスのように強くはなかった。
逆に、薩長に接近するイギリスに対抗し、親仏派の幕臣(小栗忠順(おぐり・ただまさ)、栗本鋤雲(くりもと・じょうん)など)を通じて幕府に接近します。
その後、幕府の依頼で横須賀の製鉄所の建設を支援したり、フランス本国から軍事顧問団(ブリュネたち)を呼び、徳川慶喜のもと幕府の軍制改革を行ってゆくのです。



(3)両国の狙い

イギリス・フランスがそれぞれ対立側につく構図。
幕末の日本は、さながら

英仏代理戦争

の様相を呈してゆきます。


イギリス・フランスのこのような行動の狙いは何だったのか?

一般的には、他のアジア諸国のように日本を植民地化することは視野に入れていなかったと言われています。
これにはいろんな要因が絡んでいますが、英仏からみて遠すぎることや、日本の統治者(幕府)が清に比べて割にしっかりしているなどから判断して、植民地化のメリットは薄いと考えたということです。


真の狙いは、経済(つまりお金儲け)にありました。

一つは、貿易のメリット。
日本と不平等条約を結び、貿易によりガッポリ稼ごうということです。
当時の日本は金銀の産出国でしたので、貿易によりこれらを自分達のものにしようと考えた。
幕府の統制の行き届かない自由貿易により、日本の金銀(特に金)を大量に手に入れます。

もうひとつは、武器輸出のメリット。
実際、イギリスもフランスも両陣営に大量の武器を売りさばくことに成功します。
そう考えると、英仏が対抗する勢力の応援に回ったのは、裏で申し合わせがあったのかと勘ぐってしまうほど、実に都合よくでてきています。(むろん、そういう事実はないですが…)



両国の代理戦争は、戊辰戦争によって現実のものになります。
ただし、これは「龍馬伝」のあとの歴史になりますので、ここでは触れません。



(主な参考資料)
一冊でわかるイラストでわかる図解幕末・維新―地図・写真を駆使 超ビジュアル100テーマ オールカラー (SEIBIDO MOOK)


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