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「高杉晋作伝」(2) ~攘夷から倒幕への転換~


前回の続きです。
今日は、高杉晋作の思想の転換を追ってみたいと思います。


昨日見てきたように、幕末初期の長州藩は

尊王攘夷派

言葉を変えれば

破約攘夷

つまり「幕府が欧米列強と交わした通商条約を破棄し、外国をことごとく討伐する」
という、かなりカゲキな発想です。
幕府の通商条約を破棄するわけですから、当然、幕府とは対立します。


勢いよく飛び出した長州藩。
しかし…
攘夷がことごとく失敗し、幕府による長州征伐の危機にもさらされた結果、
長州藩で幕府恭順の勢力が台頭します。

幕府恭順

幕府の方針に従う、つまりは

公武合体派

当時の幕府の基本政策は、
「数々の騒動で揺らぐ幕府の地位を再確立し、かつ徳川幕府の政治を存続させるために、朝廷の権威を利用する。
つまり、朝廷と幕府が一体となり、政治を行う」
という発想ですね。
孝明天皇の妹(異母妹)である和宮が将軍家茂に嫁ぐことで、推進されてゆきます。


この直後、高杉晋作がクーデターを起こし、長州藩の実権を握ります。
実権を握るということは、「高杉晋作らの考え=長州藩の考え」になるということ。

(昨日はここまで)

________________________________________________________


彼が取った行動は…

それがよく分かるのが、「龍馬伝」第29話で高杉晋作が龍馬らに語った言葉です。
(ドラマ上では、クーデター成功後に高杉らが長崎に密入藩したという設定でしょう)




武器調達の目的を尋ねた龍馬に対し、

「異国と戦うて、
僕らは骨身に沁みて分かったんですよ。
 武力じゃ到底異国にはかなわんて…」



※ここで「藩論を変えたのか、長州は!?」みたいな龍馬らの反応があります。
 このシーンだけでは、長州藩のトップが方針を転換したように誤解しがちですが、実際は、高杉晋作がクーデターによりトップを追放・失脚させたという意味です。
 誤解のないように…


「異国と戦って…」
この言葉の背景にあるのが、この半年ほど前の

下関戦争(四国艦隊下関砲撃事件)1864.08

5月10日に始まった、長州藩による攘夷事件(アメリカ商船砲撃など)への報復として、イギリス公使オールコックが提唱し、フランス、オランダ、アメリカも加わった4ヶ国で、下関にある長州藩の砲台に攻撃・占領した事件です。
※「戦争」という言葉は使っていますが、実際は、4ヶ国によるワンサイドゲームで、
 長州藩は手も足も出なかったというのが正直なところです。


下関戦争の布陣


この講和条約に、長州藩代表として挑んだのが高杉晋作。
脱藩の罪で投獄されていたのですが、急遽呼び出されたんですね。
投獄しておきながら、都合のイイ時には使うなんて、藩の上役は…??という感じですが、この人選が当たります。

列強の要求は、
「彦島をくれ」「賠償金をよこせ」
おおまかに言うとこの2点。

高杉晋作はこれに対して、
「彦島は、古事記によると…うんぬんかんぬん…で、日本固有の領土で…」
と、言いがかりをつけて割譲を拒否。
「賠償金は、そもそも幕府の攘夷実行の命令でしたことだから、幕府に責任がある」
と、幕府に支払いを押し付ける。

つまり、長州藩へのダメージを最小限にとどめたのですね。


この件で、欧米列強のコワさをイヤというほど思い知った高杉晋作は、攘夷は不可能と悟るわけです。
その彼が方針を転換した先が、

倒幕・新政府樹立

外国の言いなりになっている今の幕府を倒し、自分たちで、欧米列強と互角に渡り合える国を作らなければならない。
そのために、外国に学ぶべきところは大いに学ぶ必要がある。



下関戦争の後、長州藩内で幕府恭順派が勢力を増すと彼は藩外に逃亡、その後再び長州藩に戻りクーデターを成功させます。(昨日の記事を参考)

藩政の実権を握った彼は、伊藤俊輔(のちの伊藤博文)、井上聞多(のちの井上馨)らイギリス留学帰国組と共に、この理想に向かって突き進むことになるのです。

※ちなみに、伊藤俊輔・井上聞多ら5人がイギリスのロンドン大学に留学(幕府の許可なくできないので秘密留学)するのは、攘夷実行の5月10日の2日後なんです。
 つまり、長州藩は、一方で攘夷を行ないながら、一方で、先進的な欧米の技術を学ぶべく、留学という正反対のことをしている。このあたりは、「どちらに転んでも生き延びる」という、長州藩のしたたかな一面が見えると思います。
 このフットワークの軽さが、倒幕への方針転換を実現可能にしたとも言えます。



ドラマ内での

「長州は、独立するんです」

には、こういう意味が込められているのか!リラックマ14「回転」



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