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新選組血風録 第8話「臆病者」感想


小説版『血風録』、あらかた読み終えました。


少し分かってきたことがあります。
この短篇集のからくりのようなもの。

ひとつひとつの短編はそれぞれ独立した完結型の物語なのですが、それぞれにクローズアップするキャラクターを変化させていて、たとえばある回では沖田総司の狂気じみた明るさを描き、ある回では氷のように冷徹・冷酷な土方を描き、別の回では土方の茶目っ気のある一面も描き、またある回では自分の役割に忠実であろうとする山崎の姿を描き・・・・
徐々に「司馬流新選組」のキャラクター像が頭の中で構成されてゆくんですね。

そして、頭の中にある新選組のオーソドックスな歴史年表の上に、いわばサイドストーリーとして、それぞれのエピソードが組み込まれてゆく。
全部を読み終えたときに、司馬遼太郎プロデュースの新選組ストーリーが出来上がっているわけです。

何回も読み込めば、また別の味が出てくるのも知れませんね。

________________________________________________________

前置きは以上。
今日のドラマ感想に参ります。

第一印象。

なかなかやるやん血風録。


ついに本気出したな。
僕が「演出ダメ、ナレーション多すぎ」と口酸っぱく言っていたのが天に届いたのか(制作陣に届いた?)、今回は意味不明のキラキラ演出もなく、ナレーションもかなり控えめ。
もちろん、過剰演出っぽいところもありましたが、あれはドラマの特徴として、十分納得出来るレベルです。
何よりも、今まではナレーションで済ませていたところを、隊士たちの会話にさりげなく盛り込んだり、視聴者の集中力を途切れさせない工夫をしているところが評価できます。


辞めずに良かった血風録。


前回・前々回とは、演出家が変わったのか?
これは第1話以降の良作です。


※ちなみに原作を知らない方のために言っておくと、今回は原作の筋を生かしつつも、ニュアンスをかなり変えてきています。
原作は割に淡白な物語なのですが、それをドラマティックにアレンジしている。
特に、「士道不覚悟」という法度をテーマとして全面に押し出しているので、見ていて非常に分かりやすい。
キャラの立ち位置を変えてきているので、近藤、土方、長坂、それぞれがカッコ良く描かれている。





局長のお言葉だが…


原作にはない、ドラマオリジナル脚本ですが、非常にいい。
というのは「近藤と土方は固い友情で結ばれていて、それが新選組の核となっている」というのが新選組お約束のパターンで、第1話でも土方は「おれはあんたについて行く」みたいなことを言っていた。
ただ、組織が大きくなり、様々な問題が浮上してきたときに、ふたりが果たして一枚岩でおれたかどうか。
一枚岩スタンスを貫くのもひとつの方法ですが、逆に今回のように、ふたりの間に多少の溝ができてしまうというのは見ていて新鮮でした。
土方が主人公のドラマならでは、という感じがした。

それと、土方自身のつぶやきや、永倉・原田級の隊士でも土方にまともに意見がいえないということなどを通して、土方の威圧的でダークな面を見せることができて、良かったと思う。
なかなか「鬼の副長」にふさわしい恐怖感を与えてくれました。




長坂小十郎


今回、土方と同格の主人公、長坂小十郎。
彼のキャラクターがしっかりと描かれていたのが、今回の成功の最大の要因だと思います。
剣の腕も立つ、算術や医術の心得もある、そして何よりも鬼の副長に堂々と意見を言う度胸がある。
「こんな人間が、主だったメンバー以外にいたんだ…」
意外な感じでした。

そんな大物の彼がなぜ新選組の歴史に名を連ねていないかは…最後に明らかになるんですね。
風のように登場し、風のように去っていった長坂小十郎。
彼と中倉主膳はおそらくは現在修行中の俳優さんでしょうが(ちょっと棒読み的なところもありましたし…)、ふたりとも特徴的な顔をしているので、これから頑張ってもらいたいですね。




居合


居合い、かっけぇリラックマ27「上昇」

しかも無数のろうそくが幻想的


司馬遼太郎『血風録』の特徴として、剣術の描写があります。
天然理心流・北辰一刀流以外にも様々な流派が登場し、真剣勝負の描写は無骨ながら緊迫感をもって書かれているのですが、斬り合いの専門用語も多く、今ひとつ想像しにくいんですよね。
そこを映像で分かりやすく描いてくれるなら、映像化する意義はあると思います。
今回は、いつもの動きまわるばかりの勝負でなく、居合いの「静」に対して他流の「動」を対比させていて、緊張感がありました。




さて、次回は油小路の決闘。
伊東甲子太郎の登場から一気にそこまでいくのか、そうだとすれば、場面をどう選ぶのか。
ナレーション地獄になる危険も秘めている回ですが…
今回の「士道不覚悟」の流れを踏襲しつつ新たな展開を見せてくれたら、新しい油小路を切り拓けると思うのですが・・・・
あとは、伊東甲子太郎を魅力的に描けるかどうかですね。



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