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情報流出による国家転覆


幕末の時代。
国家転覆の最大の手段と考えられていたのが「武力」であり、それに抗い、「大政奉還」という別の道を考えたのが、坂本龍馬らだったと言えるでしょう。


船中八策を読む後藤(WikiLea




しかし…
こんにちにおいては、第3の道があるようで。
この道は、大衆の力を使うことにより、自分の身を危険にさらすことなく国家を転覆されることができる。
それが今回のテーマ「情報流出」です。

※今回は、歴史の話ではありませんが、ネットに関する重要なニュースとして、取り上げました。



尖閣諸島での漁船衝突事故のビデオがネット上に流出し、世間を騒がせています。

今朝から、新聞でもテレビでも、この話題でもちきり。
民主党からは「これは倒閣テロだ」の声や、仙石官房長官からは「必要ならば司法手続きに入る(つまり取っ捕まえて刑罰を課すぞ)」と言うも、実は流出そのものに仙石さんが噛んでいるのでは?など、今や混乱状態です。
各民間企業のニュースでは、流出に対する賛否は表明していませんが(当然ですね)、個人の意見が自由に発言できる場では、「拍手喝采」という雰囲気すら漂っています。

僕も、今回に関しては、漁船衝突事件における管政権の振る舞いに対して、国民の怒りや不審が見えない力となって現れた結果だと思っています。
犯人探しや中国への非難をする前に、まず自分自身の言動を反省すべきだと現内閣には言いたいです。


それにしても、このような事件、続いています。
少し前に、警視庁の国際テロに関する内部文書がネット上に流出し、問題になったばかり。
これも、内部から意図的に持ち出されたものと見られていますね。

もはや、完璧な情報管理は「不可能」な時代に入ったということでしょうか。



奇遇というにはあまりに絶妙なタイミングで、昨日、NHKクローズアップ現代で、機密資料に関する情報流出の番組が放送されていました。


WikiLeaks画面

民間の機密告発サイト『WikiLeaks』


このようなサイトがあることを、この番組で初めて知りました。

このサイト、先月22日に、40万点にも及ぶイラク戦争におけるアメリカ軍の機密資料を大々的に発表しました。
その中には、民間人を無差別に殺す映像などが含まれ、資料から、政府が公表した数字よりはるかに多い、6万6千人もの民間人がイラク戦争で犠牲になったことが分かったと指摘しています。
日本での漁船衝突事件の比どころではなく、それこそ国家の信用を揺るがす大スキャンダルです。

アメリカ政府は、WikiLeaksが公表した資料についてはノーコメント。
ホンモノなので「捏造だ」と否定できないのでしょう。
オバマ大統領は、WikiLeaksを「国家の敵」と呼び、活動阻止にやっきになっています。が…現在も、WikiLeaksは世界中の誰もがアクセスすることができます。



WikiLeaksは、既存のメディアを活用することで力を発揮します。


WikiLeaksの仕組み


WikiLeaksは、内部告発による機密資料を入手する。
その情報を、既存のメディアに流し、ジャーナリストによって情報の信憑性を調査してもらう。
真実の裏付けが取れた情報を、WikiLeaksとメディアで同時に発表する。
メディアにとっては、大スクープの情報源としてこれ以上ないパートナーです。
WikiLeaksにとっても、情報を拡散し、機密を暴くという点では、メディアの力が欠かせません。
こうして、共存共栄の関係ができていると番組は説明していました。



およそ現代の寵児とも言える「WikiLeaks」
その創設者アサンジ氏は、スウェーデンに潜伏していました。
内部告発者を保護する法律が整備されている国です。
治外法権制度が存在すればアメリカ合衆国が裁くこともできそうなものですが…
残念ながら、それはできません。
しかし、実害を与えているのはアメリカ合衆国そのものなのです。

このあたり、ネット社会の恐ろしさと、現法律の限界をまざまざと見せつけられている気がします。


この番組、アサンジ氏への対面インタビューを行っているんですね。
スタッフがそうとう頑張った結果だと感心しました。
その中でアサンジ氏が言っていたことが印象的。

「すべては、威圧的な力を振りかざす、巨大な国家権力に対抗するためです。
この世の中には、国家権力の恐怖の前に、何もすることができない人たちが大勢いる。
 そういう人たちを、結びつけるのです。
 ひとりひとりの力は小さいかもしれないが、互いに結びつくことで、国家に対抗できる力を持つことができるのです」





「いろは丸事件」や「イカルス号事件」で龍馬が活用した、世論の力。
当時とは比較にはならないほど、現在は大きなものになっていると感じます。
私たちは、世論の力を認めつつも、大衆迎合主義の罠に陥らないためにも、ひとりひとりが「賢く」ならなければならないと、痛切に感じます。




(主な参考資料)
NHKクローズアップ現代「機密告発サイトWikiLeaksの衝撃」



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