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「龍馬伝」本編 第44話「雨の逃亡者」感想


今回はあかんぜよ。


「イカルス号事件」を史実通りに描くのでなく、お元を積極的に絡ませる。
その狙いは良かったと思うんですよ。
今回はあくまで「事件」であり、龍馬の目指す「大政奉還」に直接関わるわけではないですし。

しかし…
つじつまが破綻していました。
前回の「船中八策」「薩土盟約」や、前々回の「いろは丸事件」は、比較的史実に沿った形で作っていたこともあって、きちんとドラマの理屈が通っていたんですけどね。
オリジナルを出すとダメですね、やっぱり「龍馬伝」は。。。リラックマ7(泣く)



一番「えっ?」思ったのが、


朝比奈昌広のアップ


この人の「お裁き」の下手くそなこと


ちなみに、この当時の長崎奉行はすでに別の人に代わっています。
ですから(元)と付けたのですが、これはドラマの立場上、コロコロとお奉行さまが変わっても見ている人が混乱するだけでしょうから、これでいいと思います。


僕が言いたいのは、そういうことでなくて、


「坂本龍馬じゃ。坂本を召し捕ってこい!」


「犯人は白袴だったらしい」ということから、海援隊に目を付けるのは分かります。
そこから、なぜ坂本龍馬だと飛躍するのか。

…まあ、ここは、カメレオン朝比奈が(今日はなぜかカメちゃんいませんでしたが)
「にっくき坂本龍馬を捕らえる口実にしたかった」ということで納得できます。

さて、ここからです。
何の証拠もなく、いきなり「坂本を召し捕ってこい」はないでしょう。
これまで、物的証拠もなく龍馬を呼び出して、上手くいったことあるんですか?
「近藤長次郎密航未遂事件」の時だって、呼び出したはいいが龍馬の主張に反論すらできなかったじゃないですか、あなた。
少しは過去から学んでくださいよ。


その後、龍馬を隠す海援隊たち。
隠したら、余計に怪しまれるでしょ。
そんなことしなくても、証拠もなく龍馬を呼び出しても、前の長次郎の時のように龍馬が奉行所を軽くあしらってくれますから、大丈夫ですよ。
…って、海援隊もあまり過去から学んでないですね。


龍馬の代わりに奉行所に行った沢村惣之丞。


「坂本はどこにおる?」
「知りません」

「坂本龍馬はどこだ?」
「知らんがですき」



上からの流れですが、この会話もおかしな話で、奉行所は「白袴を見た」という目撃証言をもっと有効に使うべき。惣之丞も、「知りません」じゃなく、「坂本龍馬が事件に関わったという証拠はあるのですか?」と、目撃証言しかないという証拠の曖昧さをつくべきです。


極めつけは、このシーン。


福岡藩士・金子才吉


「坂本龍馬を…そうまでしてかばいたいか!」


いやいや、もう犯人分かってるやん。
せっかく海援隊がスーパー探査能力で、史実では事件の1年余りのち、明治になって明らかになる「金子才吉」という筑前福岡藩士が犯人であるとつかんだのに、それをびりびり破るカメレオン朝比奈。
こんなことをパークスに知られたら、信用ガタ落ちですよ。
…でも、弥太郎はなぜか、このことをパークスには伝えないんですよね。
そして、龍馬に八つ当たりする。
なんだかなぁ…リラックマ10「飽きた」


________________________________________________________


今回のただしい筋書きは、こうです。

どんな理由をつけても坂本龍馬を葬りたい朝比奈昌広は、一計を案じます。
彼は、外国奉行・勘定奉行(公事方)を歴任したほどの賢い男ですから、海援隊に容疑をかけることはできても、坂本龍馬まで容疑をかけることはできないと踏んでいた。
だいいち、物的証拠がない。
証拠となるのは、「白袴を見た」という目撃証言のみ。あとは、海援隊の隊士がその晩、近くの料理屋にいたとか、事件後の土佐藩の船の動きが怪しい(「雨の逃亡者」予告動画参照)という状況証拠のみ。

そうなると、新たに証拠を作るしかない。
つまり、無実の罪を着せるという大胆なことを計画するのです。


そこで目を付けたのが、このふたり。


イカルス号事件の目撃者


目撃証言が奉行所に寄せられた瞬間から、朝比奈は動き出します。
まず、日頃かわいがっていたお元。
彼女なら自分のことを素直に聞いてくれると思いきや…
意外にも龍馬をかばい立てします。
仕方がない。とりあえず、おかしな動きをされぬよう、小さな罪でも捏造しておくか。
そう考えた朝比奈。使い道は、この後、ゆっくり考えればいい。
とりあえず、お元の身柄を拘束します。

「この作戦は上手くいかないか…」
そう思っていた矢先、強制捜査先のお元の荷物からキリシタンの証拠を発見。
これをもとに、お元をゆするのです。
「お前が罰を受けるだけでないぞ。お前たちキリシタンのアジトもすでに掴んでいるんだ。仲間を助けたければ、大人しく『坂本龍馬が斬るのを見た』と言え。そうすれば、お前たちのことは伏せておいてやる。当然、キリシタンの弾圧もしない。約束しよう」
お元がイエスと言うかノーと言うか。いや、最後はイエスと言わせてみせる。
朝比奈はしばらく彼女を拘置し、心理的な揺さぶりをかけようと思うのです。


そして、もう一人の目撃者。
彼は、長崎で細々と漁をつづける、しがない漁師でした。
彼とその家族を十分養えるだけの金をやるからと、賄賂で釣り、彼の口から「確かにこの白袴に間違いない」とウソの証言をさせます。
その上で、当然海援隊は否定をするだろうから、「組織的な犯人隠避(いんぴ:犯人を隠す行為)」として、隊長である坂本龍馬を勾留(こうりゅう:犯人の疑いのある者を拘束すること)する。


あとは、お元に「お前が口を開けば、坂本の命だけは助けてやろう。さもなくば、お前もキリシタンの仲間も、坂本龍馬も、まとめて刑に処す。なぁに、坂本龍馬の名は出さずともよい。白袴のことさえ話せばよい」と脅しをかけて、「確かにあれは海援隊隊士の白袴です」と証言させる。

そうなれば、2名の証言と、それを覆せる物的証拠がないことから、海援隊隊士の証拠は確定し、あくまでシラをきる隊長坂本龍馬を含め海援隊をイギリス公使パークスに引き渡す。彼らの処分はイギリスに一任する(当時は治外法権が認められていましたから、イギリス人が殺された事件はイギリスの領事が裁く権利があります)として、長崎奉行としては、海援隊の今後一切の長崎の出入りおよび長崎が関係する通商を禁ずる処分を下す。

そういったシナリオを、朝比奈は描きます。
幕末史上に残る冤罪事件です。


…でも、本当にそうなったら「龍馬伝」終わってしまいますから、龍馬の逆襲があるんです。
彼は(史実でもそうですが)犯人に1千両もの懸賞金をかけ世間に公示し、、自分たちがやっていないことと、犯人逮捕に全力を尽くすことをアピールします。「いろは丸事件」の時と同じく、まず、世論を味方につける。
証拠不十分として、まず、龍馬の仮釈放を達成します。
ちなみに、この頃、

♫ウソの証言 その償いは
 金を取らずに 港を取る


つまり「冤罪で我々を裁こうとするなら、懸賞金によって集めたホントウの証言をもとに、長崎奉行の不正を晴らす。それだけでないぞ。長崎の港を我々海援隊が武力封鎖し、長崎の利権を完全に独占するが、それでも良いか」
そんな唄がまたまた、長崎で流行ったそうですよ。(これはフィクションです)

その上で龍馬はパークスに掛け合い、
「長崎奉行の陰謀にイギリスが乗せられたとなれば、イギリスの恥となろう、世界一政治形態の進んだイギリスの顔に泥を塗ることになるが、それでも良いか?」
と、例の強気外交を見せ、パークスを説き伏せます。


例によって外圧に弱い日本の奉行所。
長崎奉行もその例外でなく、嫌疑不十分として、龍馬はじめ海援隊は晴れて無罪になります。
お元は…隠れキリシタンがバレた以上、パークスの権限を使って奉行所から仮釈放してもらったあと、ドラマのようにイギリスに密航するしかないでしょうね。


それぐらいしてもらったら、


サスペンス「龍馬伝劇場」


として、僕も評価したんですけどねリラックマ3「うん。」
検察の証拠改ざんで揺れる、今の時代にもマッチしていたでしょうし。
どうでしょうか??


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…と、不満の多い今回の内容。
それでも、45分間見続けることができたのは、この人の演技力に尽きます。


みんなが笑うて暮らせる国


蒼井優さん。圧倒的な存在感ですね。
このシーンも良かったですが、最後の別れのシーンは、ぐっときましたよ。
演技派に支えられてここまできた「龍馬伝」です。



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