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龍馬伝・名場面集 第33話「武器仲介」


龍馬が長崎に来て、驚いたこと。


マージャン風景2

「長崎の商人は、いがみ合っていても、ビジネスの付き合いは欠かさない」


武士の考えでは、ソリの合わない人間・好かない人間・自分の敵、そういった人間と交流を深めることはない。
敵と味方を明確に分け、、自分の敵や仇(かたき)に、表面上は笑顔を作り情報を得ようなど、武士のプライド(「恥」という文化)が許さないのだと思います。

坂本龍馬のような、比較的自由な発想を持っていた人間でも、そういった武士の発想は頭の片隅にあった。
だからこそ、商売敵どうしが同じ席でマージャンをしている光景に、それこそ「目からウロコが落ちる」衝撃を覚えたのではないかと思うのです。




その長崎の商人にヒントを得たのでしょうか。
彼が薩長に提案した、同盟成立のきっかけ作りは、

「ビジネスで敵同士を結び付ける」


当時、長州藩は幕府による長州征伐に備えるため、何より武器を必要としていた。
この武器を薩摩藩が用意し、長州はその代金を払う。
「長州征伐に備えるため」という理由で幕府に許可を求めるところがピカイチの発想で、今まで幕府のため密貿易を制限されていた薩摩の人間にとっては、溜飲が下がる思いだったのでは、と想像します。

さらに、ドラマでは描かれていませんでしたが、
長州は薩摩のために米を用意し、薩摩に売っています。
これは、その年、薩摩が米の不作で、長州に米が余っていたことに龍馬が着目したものです。
※ちなみにこの米はそののち薩摩が「長州は戦で薩摩以上に米が必要になるだろうから」と受け取りを辞退し、長州も「いや、いちど差し出すと決めたのだから」と辞退したため、亀山社中が譲り受けるという漁夫の利(?)を得ています。

お互いが足りないものを交換し合うことにより、交流を深める。
これは、現在でも企業間の合併によくみられる話だと思いますが、もとは武士であった龍馬がこのような発想を得たことが大きな驚きで、長崎の商人の影響も大きかったのでは、とドラマを見ている人は想像できます。


※そのような展開を誘導しているところが第3部の醍醐味でもあり、ここに関しては、批判も多い「龍馬伝」の中で、よく練られている展開だと、僕はかなり高い評価をしています。
ただ、それをグラバーに洗いざらいぶっちゃけたというのは少し芸のない話で、僕としては、あくまで薩摩が武器を購入したように見せかける偽装をグラバーに対してもしてくれたら、パーフェクトでした。
だって、全部バラしたら、幕府にも通じているグラバーに言ったらあかんやん!って絶対に突っ込まれますからね。
で、今回の名場面集は、龍馬が洗いざらい言っている、その場面なんですが…
リラックマ36「抱きまくら」


追記:
もちろん、これで薩長の交流はできたのですが、この利害の一致だけで同盟にこぎつけたのではありません。
「薩長が一致団結し、日本のために力を尽くす」という大義があってこそ同盟が成立したのだということを最後に付け加えておきます。



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