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テンペスト 第10話「永遠の太陽」感想


テンペストもやっとのことで最終回です。
なんだかこの10回がすごく長く感じたのは、僕だけでしょうか・・・
最後の力を振りしぼって、レビュー参ります。




あなたの欠点は…


今日の主人公、真美那サマの言葉です。
彼女、天然かとおもいきや、急に頭の回転の速さと抜群の行動力を発揮し、物語を終始リードしていましたね。
真鶴に説教するこの場面でも、ほとんどすべて正論を言っていて、相手に反論の隙を与えていません。

…ただ、このセリフだけは、少々いただけません。
もちろん真美那さんは彼女の表面的なところだけしか見ていないので仕方ありませんが、第1話からずっと、彼女のダークサイドな部分を見てきた自分としては、やはりここは指摘しておきたい。

彼女の欠点は、むしろ逆です。
自分の意志を通そうとする余り、全体のバランスを顧みないことです。
つまり、自分のことしか見えていないのです。
口先では「琉球のため」といいながら、結局のところ彼女は、自分の理想にあった国を己の手で作り上げたいだけなのです。
彼女の行動が、この国をどれだけ混乱させたか。


最終話も、彼女の性格をよく表しています。
「己の性別をも捨てて琉球のために尽くす」と言っていながら、敵である薩摩人と恋仲になったり、子供が生まれる前までは「子供より琉球の行く末を!」という態度をとっていながら、子供が生まれた途端、極端な子煩悩になったり・・・

まあ、そこがこのドラマの面白いところなんでしょうが・・・
この主人公は、最後まで好きになれなかったですね。




男装する真美那


真美那さん、かっこ良すぎます。
この抜群の行動力。
男装も凛々しいし…というか、彼女の方が似合っている気がするね。
ウミトゥーまで味方につけての火事騒ぎ(…って、前回も火事のドタバタ劇なかったっけ?)、なかなかやってくれますね。




そして、最後に取って付けたような「琉球処分」へ。



愚かな敗北へ


このセリフだけは、明治以降の日本の行く末を批判した言葉として、僕は評価します。
実際に日本は、自らの国土を焦土と化してしますのですから。
そして、沖縄となった琉球もまた、その国土を焦土と化す…
もちろん、「日本がどの段階で間違った方向に舵を切ったのか」という問いに容易に答えを出すことは不可能で、過去の歴史に対して善悪を断ずることはできないのですが、少なくとも過去に対する批判的な目線を(肯定的な目線と同時に)持ちあわせておくというのは非常に大切なことだと思いますので。
それに「愚かな敗北」なんて言葉、日本を舞台にしたドラマではなかなか使えないでしょうから(『坂の上の雲』で日本兵の略奪を描いただけで、猛烈に批判する連中がいるくらいですから。略奪のない戦争なんて存在しないのを知らないのか?)、このように琉球目線で言わせたのはなかなか巧妙だったと思います。
NHKなりの『坂の上の雲』批判に対するリベンジだったのでしょうか???


琉球が独立を保っていたならば、どうなっていたのか。

これは愚問でしょうね。
琉球処分を逃れたとしても、軍国主義と化した大日本帝国は遅かれ早かれ琉球を植民地とするでしょう。
おそらくは台湾侵略の前後には、琉球は日本に同化されていたでしょうから。




終盤は、なんだかなぁ・・・

第三尚氏と言われても、結局は孫寧温も血統の呪縛から逃れられてないじゃないか、という感想しか出てこない。
以前に「王政を廃止して、身分(=血統)に関係なく能力のある者が国のリーダーになる国を目指すべきだ」と言っていたのと完全に矛盾してます。
結局は、自分の子供が可愛いだけかよ。


最後の終わり方も、よく分からない。
聞得大君が「お前たちのやっていることは茶番だ」と言ったことは納得できたのですが、あんな勾玉ごときでなぜ真鶴に協力するようになったのかよく分からない。
そして、聞得大君はそのマジカルパワーで何をしたかったのかよく分からない。

最後の「初めまして」もイミワカラナイ。




このドラマのエンディングは、こうあってほしかった。


真鶴と国王が駆け落ちして、どこかの孤島で幸せに暮らす。
国家の未来とは関係なく、子供と3人、平凡な日々を送る。
最後まで、子供にふたりの本当の身分は明かさないまま、静かに死んでゆく。



真美那さんもそのようなこと言っていた気もするし、これが本当なんだろう。
第3尚なんとかは、真鶴の死後の夢なんだ。
そうに違いない。
そう僕は勝手に思っています。

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総評

僕の見方がよっぽど悪いのかなぁ・・・
そう首をかしげてしまうほど、回を追っていくほどに劣化してゆくドラマでした。
まだ徐丁垓あたりまではキャラクターの勢いで見れていたものの、その後はサッパリでしたね。

特に今回の最終回は、何がしたかったのか全く意味不明。


次の「塚原卜伝」は、レビューしません。


諸事情で英語の習得を目指すことになったことと、それ以上に、BS時代劇にあまり期待が持てなくなってしまったからです。
来年の大河ドラマからは感想を再開しますので、それまで定期的な感想アップはしばらく休止ということでお願いします。

愚痴もふんだんに混ざったこのドラマ感想を最後まで見ていただき、ありがとうございました。





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テンペスト 第9話「決別」感想


ここのところの相次ぐドラマの不発により、なんとなくNHK、いや日本のドラマの限界を感じている今日この頃です。
感想を載せているもの以外にも、たまに他のドラマを見たりしているのですが、「このドラマはこれが伝えたいんだな!」と熱くなるような、ぐっとくるようなドラマがないんですよね。
『JIN』が懐かしい・・・

軽いというか、自分も含めた現代の人々の「取るに足らない欲求」にお手軽に安易に合わせすぎている。
そんな感じがします。
現代の人々の「価値観」と書かずに「取るに足らない欲求」と書いたのは、価値観と呼べるほど突き詰めて作られてさえいないと感じるからです。


たとえば音楽で言うと、耳障りのいいフレーズと単純なメロディの繰り返しは、パッと耳に入った感じが聴きやすく、簡単に人々に浸透するかも知れませんが、簡単に飽きられて終わってしまう。
逆に、長く人々の心に残るミュージシャンはその当時の価値観に深くマッチしたからこそ、その時代を代表する音楽家として歴史に名を刻むのだと思います。
ドラマまでも、その当時の世相を鋭く反映したドラマは、やはり名作として語り継がれるでしょう。
逆に、安易はドラマは所詮、ながら見で終わってしまう。

音楽でもドラマでも、そういった名作が生まれにくいのは、現代の価値観が多様化しているというか、言い換えれば価値観がない時代に我々が生きているからなのか。
そういったコンテンツとは、この際、寧温と浅倉のように、

決別

した方がいいのか。


それでも、話の最後で寧温と浅倉がやっぱりべたついてしまったように、
僕らも身近にあるテレビやネットから流れてくるこうしたコンテンツに、やはり安易に妥協してしまうのか。


以上、関係ない話でした。
あまり感想の筆が進まなかったものですから。

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いずれにせよ、清国派は一掃せねばならん!


まあ分かりやすい謀略だこと。

それにしてもこのドラマに出てくる悪役って、自分の敵の前でぬけぬけと悪だくみを暴露してくれるものだから、分かりやすくていいね。
薩摩との密談を自分から認めているようなものじゃないのか??
それでも、今回は黒幕が大きいから、孫寧温にとっても大変だね。
浅倉はともかく、なんといっても、薩摩の島津斉彬がバックに隠れているもの。姿が見えない分、不気味ですよね。




よかったね、おめでとう!


聞得大君が天子になっていた。

すっかり毒気が抜け、あの時の聞得大君はどこにいったのか・・・
このドラマ特有のキャラ7変化で、最後には悪魔に逆戻りしていましたけどね。
それでも、この人だけは、僕も見ていて普通に感情移入できるんですよね。




仕事をしている浅倉


なんだか急に仕事をこなすことになった迷える男子。
急にキャラが変わったりするのはこのドラマの十八番みたいなものですが、このところずっと青臭いことばかり言っていたので、やっと薩摩官僚らしい、谷原章介らしいカッコイイ姿が見られて良かったかな。

彼が言っていた、フランスから購入した軍艦を使って日本を改革するという案は、どうなんだろう??
軍艦の発注から完成までって4~5年はかかると思うので、その間に日本はそれまでとは比べものにならない激動の時代を迎えてしまうことは、今の段階では誰も予想できなかったでしょうしね。
まあ別に、そんな大胆な計画でなくても、普通に国防のために密かに軍艦を調達するのは島津斉彬らしい考え方で、彼の名前を出して話を進めていったのはとても良かったと思います。

でも結局、最後は恋物語になってしまった。
聞得大君のはかない恋は何となく共感できるんですけど、なぜか真鶴と浅倉の恋は共感も応援もできないんですよね。
なぜでしょうかねぇ??


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おまけ


火事の駆け落ち


火事の駆け落ち(大奥)
映画『大奥』2006年度より)


映画版『大奥』を思い出した。
シチュエーションはいろいろ違うけど、大奥・仲間由紀恵主演・駆け落ち・火事・・・と、いろいろ関連するところもあって、なんだかふっと思い出されたんですよね。
あの映画のシーンを意識しているのかどうかは分かりませんが。



来週は最終回らしいです。
そうらしいです。


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テンペスト 第8話「ペリーとの対決」感想


1853年5月26日 ペリー、琉球に来航。

浦賀に黒船の艦隊を見せつける前に、琉球の地にやってきたペリー。
それは、アメリカにとって、沖縄本島がアジア進出の足がかりとして極めて重要な地理的条件を兼ね備えていることをすでにこの新興近代国家は見抜いていたからでしょう。
当時、アジアはヨーロッパ諸国の植民地獲得競争の狩り場であり、それに出遅れたアメリカは、未だ列強の勢力の及んでいない日本周辺にその活路を見出そうとしていたのです。


THE KEYSTONE OF THE PACIFIC
(太平洋のカナメ石)


のちにアメリカは沖縄をこう呼び、太平洋戦争の終盤ではこの島を力づくで奪ってしまいます。
ペリー来航の時は、アメリカ大統領の意向により武力行使を禁じられていた(だからこそペリーは、武力を背景にしながらも、琉球に対しても日本に対しても、一発の実弾も撃つことはなかった)ため、それができなかったんですね。
結局、琉球は日本の支配下にあることなどを理由に独断での交渉には最後まで応じず、いわば日本に責任を押し付けるような形で難を逃れた。
アメリカがその雪辱を果たすのは、つまり約90年後、太平洋戦争の終盤まで待たなければなりません。


何が言いたいかというと、それだけ、この当時の沖縄の交渉力が優れていたということですよね。

そこをドラマでどう表現するのか?
琉球史の最後の輝きともいえる、クライマックスの場面。

ドラマ『テンペスト』が輝きを取り戻せるかの試金石でもあったはずです。

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琉球キングダムの中で話し合われる、対ペリー戦略。
かつての海洋王国の意地を見せて、外交戦略を綿密に練りあげるのかと思いきや・・・
なんだかすごくなげやりな感じで、朝薫に責任を押し付けてしまいました。

「どんな詭弁を使ってもよい。奴らを追い払うのだ!」

とか言っておりましたが、めちゃくちゃ幼稚な政治してるなぁ・・・
(まるで我が国のようではないかぁ!!)
でも、「詭弁」ならプロフェッショナルがいますものね、あの人に任せるしかないでしょう。
ああ、それで彼女が出てくるんだな、と思っていたら。

「分かっているよね。詭弁を使ってはいけないよ、朝薫」

分からない。いや、本当に分からないです。
それに、この言葉をあなたが言ってはいけないでしょう。
あなた自身の身勝手な行動を正当化するために、あなた今までどれだけの詭弁を使ってきたというのですか??
それを忘れたかのように、よくもまあそんな涼しいこと言えますね。
こんなダークでわがままな主人公、NHK史上始めてじゃないですかね。




ペルー提督


それにしても若いペリーですね。
Wikipedia で調べたところによると、本物のペリー提督は当時59才。
『龍馬伝』では、限りなくペルリ提督に近づけていましたけど、今回のはなんだか若造の水夫みたいでしたね。
「このドラマは Wonderland、架空の世界なんですよ」ということを印象づけたいために、あえて偽ペリーを使っているのでしょうか?
孫寧温の質問に素直に答えたり、すごく人の良さそうな感じ。
あと、ベッケルハイムがなぜか悪の片棒を担いだり、「孫寧温を出せ!」とは意味もなくわめいたり、意味不明のキャラでした。




ペリー宴会の様子


ドラマをたどっていても下らないだけなので、少し史実を紹介します。

実際のところ、琉球は、まともな交渉をすればペルーの要求通り開国させられると思ったんですね。
かといって、断ることもできない。軍事力の行使を禁じられていることを、当然琉球は知らないわけですから。
そこで、徹底的な「どっちつかず作戦」に出た。

まずは、仮に条約を調印しても政府が責任逃れできるよう、法的な実効力のない架空の政府を作って対応。
しかも、ペリー一行を宴会などに誘い、存分に歓待して要求に応じると見せかけておいて、石炭などの補給基地はすべて琉球政府の資金で作り、アメリカの技術支援及び資金援助は一切断るわけです。
「これは我々の好意としてあなた方にお貸しするもので、取引ではありませんよ」という形にしておき、条約という形でアメリカの影響を受けることは最後まで拒んだ。
こういった変幻自在の交渉に愛想を尽かしたアメリカは、結局は日本の開国を優先させた、という経緯があります。


この琉球外交は詭弁以外の何ものでもありません。
そして僕は、この詭弁外交を見たかったんだ。




いつもは口八丁手八丁で乗り切ってきた寧温が、この時だけなぜ「相手に詭弁は通じないから、本音でぶつかろう」とか言い出したのか、僕には分かりません。
ここで口先八寸を発揮してこそドラマが盛り上がってくると思うのですが、見事に期待を裏切ってくれたおかげで、今回は単なる消化不良に終わってしまいました。
ちぇっ。肝心なときに役に立たねぇよな、真鶴はよぉ




叫ぶ朝倉殿


あとは、最後のクライマックスである、琉球処分を残すのみ。
こいつがその伏線みたいなことを言ってましたが。
真鶴さんを本来の彼女に戻すために、職権を乱用するそうです。

全然期待していません。
結局、両性具有のヒーロー(ヒロイン?)が全て解決してくれるのでしょうから。



このドラマも、2流恋愛ドラマに堕ちたな…




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テンペスト 第7話「再び王宮へ」感想


いわれのない国家反逆罪で島流しにあった孫寧温。
徐丁垓を殺したと言ってもあれは正当防衛に近いものがあるし、もともと謀反を起こす気なんてさらさらなかったので、可哀想なところもあったのですが・・・

戸籍を偽って御内原に入ったことによって、本当の謀反人になってしまいました。


流刑先から別人になりすまして戻ってくるなんて、今でいうと刑務所から脱走し、戸籍情報を偽造して娑婆の世界に戻ってくるのと同じじゃないのか!?
しかも戻ろうとしている先が国家の中枢機関だから、もしバレたら、今度こそ本当に国家転覆を疑われるよ??
まさか来週、自分から身の内を明かすような愚かな真似はしないよね、真鶴さん??



それにしても、この真鶴という女、やることが大胆というか、目的のためには手段を選ばない非情さをもっていますよね。今までも、戸籍偽造(男性と偽る)、冤罪立件(聞得大君失脚事件)、総理大臣殺人(徐丁垓殺害)…と、自分の目的を達するために、数々の重罪を犯しているんですよね。
もしこのまま成長したら、西太后と肩を並べるほどの、歴史に名を残す悪女となるに違いない。




さて、今回もいろいろ奇妙でしたね。
前回僕は、このドラマを Wonderland だと言いましたが、また世界観を変えたようです。
今回の舞台は、今年映画化されたことで有名になった

GANTZワールド

をモチーフにしていると思われます。
なぜならば・・・


ネギ星人


ネギもってうろつくなよ!
すぐやられてしまうだろ!?



映画は見ていないので登場しているのかどうか分からないのですが、たしか漫画版(原作)ではものすごいザコキャラで、いぢめられて殺されてしまうんですよね。
そこに、ものすごく強い大人のネギ星人がやってきて。。。

寧温、ネギもってうろつかない方がいいよ。
あと、ぶつぶつぶつぶつとやたらひとりごとが多いというか、いろんな人にツッコミまくっていましたけど、あなたキャラ変わりましたか???(あのツッコミ方は、微妙に『トリック』を連想させる、のは僕だけでしょうか?)




御内原に入った真鶴


御内原で女の世界の洗礼を受ける真鶴。
…といっても、かつての民放ドラマ『大奥』のような恐怖感はなく、幼稚というか、和気あいあいとしているというか・・・
やはり沖縄だということもあって、男性は太陽のように単純で、女性は海のようにあっさりしているのですかね。




お前が自分の強さや弱さにこだわななければのう


真牛さん(もと聞得大君)、いい味出していますよね~
この人って、権力の絶頂から遊女へと転落したはずなのに、それをまったく卑屈に思わず、別に寧温のことをそれほど恨んでいる様子でもないし、どのような心の変化があったのかはよく分かりませんけど、この言葉が重要なヒントになっているような気がするんですよね。

聞得大君だった頃は、権力を傘に暴政を行った。それはつまりそれは強さ(=権力)へのこだわりであり、弱きものを見下すのは、弱さへのこだわりであった。
その彼女が、権力を手放したことによって、同時に、彼女の心の中にあった「自分の強さや弱さへのこだわり」も捨てたのではないでしょうか。


普通は、心の中のこだわりは捨て切れず、「あの頃はよかったなぁ」と昔を回想して今の惨めさを呪い、「私がこんな目に遭ったのはあいつのせいだ、こいつのせいだ、社会が悪い、政治が悪い」と愚痴のかたまりになるようなものなんですけどね。
そんな人、今の日本にも、あなたの身の回りにも、たくさんいるでしょ?

こだわりを捨て切った彼女は本当に素敵です☆
コロコロ性転換する主人公より、このドラマでは僕はよっぽど彼女のことを応援しています。




あなたは真鶴さんなのか?


やだこの人。
本当はこの一途な気持ちも応援したくなっても良さそうなものですが、なぜか彼の場合「何やってんだよ、うっとうしい」となってしまうのは、やはり彼の苦労が聞得大君と比べるとあまりにも薄っぺらく見えるからじゃないでしょうか。
だいたい、薩摩藩士としての仕事ぶりをほとんど見せてくれないものだから、「いつもふらふらしている、金持ちのぼんぼん」みたいに見えてしまう。




今日はこんなもので。
僕の視聴の仕方が悪いのか、斜に構えているのが悪いのか、真鶴を巡る一連の物語がどうも薄っぺらく、冷ややかに見えてしまうんですね。
真鶴が本当に国家のことを考えているのかも、よく分からないし。

来襲はペリー来航、いよいよ国際上の大問題を扱いますよね。
この大事件を下らない身内(孫寧温)の問題だけに終止させて矮小化させたら、今年の大河ドラマと同じだという烙印を押すからね。





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テンペスト 第6話「八重山の流刑者」感想


「テンペスト」の映画化が決定したそうです。
公開はわずか5ヶ月後の来年1月。
キャストはドラマ版そのままで、しかも2時間半というタイタニック並の長編(途中にトイレ休憩はあるのでしょうか?)、さらに無謀にも3D上映だということで、映画史に残るNHKの惨事となりそうです。
だいたい、残り5ヶ月で、いったい何を作ろうとしているのでしょうか?
その前に、このドラマって、映画化されるほど人気あったけ??

…いちおうタイトルは『劇場版テンペスト3D』らしいです。
でも、こっちのタイトルの方がいいじゃないかと思いますが。


真鶴 in Wonderland


この世界では、あるはずのことがなく、ないはずのことがある。
すべてが奇妙で不思議な世界。
彼女は、見かけは19世紀の琉球のようで、19世紀でも、琉球でも、ましてやこの世界でもない、奇妙で不思議な Wonderland に迷い込み、自らも不思議な力に助けられながら、ジェットコースターのような体験を重ねてゆく。
そして、その先に待っていたのは―


不思議の国のアリス500




この映画のように、はじめから空想の物語・ファンタジーだと思って見ると、いろんな出来事がおもしろく感じられるのですが…
このドラマは、なまじ首里城があり、琉球王国という歴史上の世界を舞台にしているので、奇妙で不思議なできごとがすべて理不尽で理解不能なことになってしまうんですね。
特に、ミラクルパワーはドラマ制作側も分かってしているからいいとしても、それ以外の通常のシーンでも、「ありえないだろ」と思われるご都合主義の展開が満載で、「たかだか10回のドラマなんだし、これくらい視聴者は許してくれるだろ」と安易に考えているような感じがしてならない。

まったくもう・・・



今回も、なんだかヘンな感じでした。




国相殺しの裁判


孫寧温を、国相殺しおよび前王朝の末裔であることから謀反の疑いアリとして裁判にかける朝薫。
国相殺しはともかくとして、前王朝の末裔なんて言っていいの?と思ったのは、僕だけでしょうか?


もともと、現王朝は前王朝(第一尚氏)一族をクーデターにより抹殺し、政権を乗っ取ったんですよね。
ただ、クーデターにより王位を奪ったとなれば聞こえが悪いので、「自分たちは王位を正式に譲られた、彼らの正当なる後継者なんです」ということを示すために、前王朝の姓であった「尚」を勝手に名乗った。
これが現在の言葉でいう第二尚氏、つまり現王朝です。
今の王朝は、姓は同じでも、前王朝との血のつながりはまったくないんです。



そういうことから考えると、現王朝から見れば前王朝の生き残りは自分たちの汚点(=クーデターにより王位を乗っ取ったこと)を世間にばらまかれる危険因子であり、かつ、クーデターによる王位簒奪が不当なものだとすると、むしろ正式な王位継承者は前王朝の末裔である孫寧温にあるわけですから、これ以上の危険人物はいないわけです。

常識的に考えて、そのことが現王朝に明らかになれば、孫寧温は暗殺されるか、いわれのない罪を着せられて処刑されるか、どちらかだと思うのですが…
前王朝の末裔だなんて、公の場で言うことはできないと思うのですが・・・??
仮にそう言ったのであれば、体裁上は前王朝から王位を譲られたことになっている前王朝は、「だから謀反を起こそうとしているのだ」と、それを理由に処刑するのは理屈に合わないと思うのですが…


僕にとっては、大事な友にあげた簪なんだ!


あと、この言葉は・・・
いや、朝薫の気持ちは分かるんですけど、裁判の席で言うべきことなのか・・・??
朝薫、なんか私心入ってない?
ひょっとして、ジェラシー???

…あ、あと、この人は、しばらくして自分の立件が誤っていたことを嘆くんですけどね。
すきだねぇ冤罪、このドラマは。




流刑先の八重山で、いきなり事件に出くわす寧温。
それをいとも簡単に解決するサー・ネイオン・ソン。
Wonderland なので、そういった奇跡的な偶然が重なることくらい朝飯前なのサ☆




3年後・・・
失踪した孫寧温はなぜか探索されず(?)、女性となった彼女。
自分の都合で男になったり女になったりできるなんて、便利なヒトだね。
…ところで、八重山の役人の変な訛りは何???現代ニッポンの標準語をしゃべる宮廷の人と田舎の人を区別するためにわざわざあんなしゃべり方をしてるってこと?

…それと、3年間、機織りの修行が御内原のためだって聞いてなかったの?初めて聞いたようなリアクションだったけど。。。職人の世界は厳しいねぇ。




お前に会うために、ここに来たようだ


いろいろ文句を言っていますが、ここはすごく良かったと思います。
この女官・大勢頭部、好きなんですよ。
このセリフがまた、彼女によく似合っていていいですよね。

幼い頃に苦しい境遇に遭い、自らの努力でのし上がってきた人にも2通りいると思うんですよね。
ひとつは、自分の過去を消し去りたい反動から弱者を虐げるタイプ。
もうひとつは、自分の苦しい過去をも懐かしく思い出し、弱者により優しくなれるタイプ。
大勢頭部さんは後者のタイプなんですよね。
人として共感できる、すごく人間味のあるキャラクターだと思います。
例のアヘン事件の伏線も効いていますよね。

キャラに味わいがある配役って、彼女と、あとは聞得大君ぐらいじゃないですかね、このドラマでは。。。
徐丁垓は強烈すぎるし。




またいろいろあって、そして次回へ。
彼女が真鶴とか孫寧温とかで、いろんな事件が起こりそう。

いや、見れば分かるでしょ、本人だって。





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